首脳会議は苦悩会議2~テッペキ!ハイスクール 19 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「ガチャ」

生徒会室に入ってきたのは、武田くんと中島さんと瑞穂です。
今後のサッカー部をどうするかをミーティングです。
何故、生徒会室なのかと言うと…。

「話ながらでも手は動くでしょ?
中島さんは紙を折って、高坂さんはホッチキス、武田くんは私の印鑑押しといて!」

…三好先生が溜め込んだ仕事を私達が手伝わされてるからです。

「小菅が抜けた後のフォーメーションをどうするか…?
長身フォワードの赤松をはじめ、有望な一年生達が入ったし、相良以外の控えの二年生も着実に成長してる…。
悩み所だな…。」

まー君は生徒会も忙しくて、部活に顔を出せない時も多いですが、後輩達一人一人を、しっかりと把握しています。

「地区予選は今の所、順調に勝ってるが、小菅の大活躍あってこそだ…。
赤松が加入したとはいえ、あいつはフォワード…。
中盤の小菅の代役ではない…。
一番現実的なアイデアは、士郎を右サイドハーフにコンバートさせ、相良を左に戻すことだな…。赤松を控えにするか、士郎を控えに回すか悩んでいたが…。
まさか小菅が抜けるとはな。」

瑞穂は淡々と語ります。
彼氏の片倉士郎くんに思い入れることなく、戦略を練る所は流石です。
私なら私情でまー君をゴリ押しして、榎田くんを控えに回しそうだな…。

「となると、ダーリンと赤松くんのツインタワーが成立ね!いいなぁ、女子もそれだけ充実してたら…。」

「高校女子サッカーはまだまだ知名度が低いからな…。」

去年の2012年に初めて女子サッカーの高校総体が開催されたばかりです。
11月に部の認可が降りた女子サッカー部は冬の大会に間に合わず、もうすぐ始まる地区予選が公式戦デビューになります。
そして…瑞穂達三年生の最初で最後の大会…。
勝ち進んでほしいな…。
瑞穂とはまー君のことでいろいろとあったけど、瑞穂が一から創った女子サッカー部が負ける姿を見たくないから…。

「まぁ、男子の方は、俺が点を取って、榎田が守って勝ち続けるさ!
佐竹や大友も居るし、相良ばかりに負担はかけないさ。
それよりも恵、もうすぐ始まる女子の予選に向けて…。」

「うん、瑞穂と考えた現実的な方法よ。
今、榎田くんが説明に言ってるわ。」

榎田くんに?
そっかぁ…。前の事情知ってるの、私とまー君だけだもんね…。

ミーティングの中で沈黙を守ってた三好先生が…。

「私、未だにサッカーのルールわからないの。」

そこから?