首脳会議は苦悩会議1~テッペキ!ハイスクール 18 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

放課後 生徒会室

「最後はなんて言ったの、まー君?」

あぁ、書道部も、サッカー部のマネージャーもいいけど、やっぱり私は生徒会副会長が一番好きです。
そして生徒会長のまー君が大好きです。

「別に大したことは言ってないさ。
小菅には真田家の家訓『先んずれば人を制する』を伝えただけさ。
言葉の壁とコミュニケーションの壁は別物だ。
問題のある奴は、例え日本語でも己の心意と真意を伝える術を知らん。
本当に何を優先すべきかを考えれば、自らの選択に準じた人間が集まるだけさ…。」

「偉いわ、まー君。
『だから外国語は難しい』で逃げない様に伝えたのね。」

本当に惚れ惚れするわ。とても17歳と思えないほど人生を達観してるわ。
話によく出るお祖父様の教育が良かったのね。

「それともう一つ。
小菅には『勝つことによって負けることを知り、進むことによって退くことを知れ』って言っておいたさ…。
あいつには『痛み』のわかる名プレーヤーになってほしくてな。」

「流石は真田くんね。
私があれこれ言わなくて正解だったわ。」

遅れて生徒会室に来たのは三好先生です。
三好先生自らは、小菅くんに何か声かけたのかな?

「あのう、先生から小菅くんに何か言ったんですか?」

「ええ、サッカーは高坂さんに、日常生活は真田くんに任せてれば安心と思って私は、女性に対する心構えを…。」

「えっ?何て言ったんですか?
私も聞きたいです。」

嫌な予感もするけど、小菅くんの最後の花道にいくら三好先生でも破廉恥なことは言わないはず…。
奥手な小菅くんにどんな恋愛アドバイスしたのかな?
私も過去にまー君からの熱烈なアプローチが無かったら、未だに男性恐怖症だったかも…。

「当たり障りない恋愛観を述べただけよ。
『恋は押して引いてって言うけど、あんなの幻想よ。
男なら惚れた女に対して押しても駄目なら押し倒せ!』って言っておいたわ(笑)。」

「…。」

「…。」

「それが最後の言葉ですか?」

「ええ、最後の言葉よ!」

「冗談とかフォロー抜きで?」

「勿論。」

「手応えは?」

「自画自賛だわ♪」
「…。」

「…。」

ごめんなさい、いや、もう…どう突っ込み入れたらいいのか…。

「大丈夫よ内藤さん、『誰にも出会う前ならば、一人のベッドが冷たいとも思わない』よ。何も始まらないうちから心配はしないほうがいいの。」

不覚にも凄く納得した私でした。