昨日の記事で読者様より、
「正義の味方がやっていることは私的制裁ですよね。」
とのコメントをいただき、「勇気」、「勇者」の次に「正義」について考えてみたくなりました。
「お~、カッコええやんけ、正義の味方!」
「何とか言うてみぃ、正義の味方!」
男同士のケンカで最大の侮蔑の言葉は
「正義の味方」
です。
で、正義を考察するのに最適なヒーローがいます。
仮面ライダー4号こと

ライダーマンです。
はい、「ママさん萌え」を狙った平成ライダー及び多人数ライダーにアレルギーを示す昭和男です(涙)。
しかし、時代が平成になっても、ライダーマンの異質ぶりは変わりません。
ライダーマンの正体、結城丈二は悪の組織デストロンの科学者です。
ほとんどのライダーが拉致され、無理矢理改造されたのに対して、ライダーマンは組織内の派閥争いに巻き込まれます。
同僚?の怪人の嫉妬を買い、部下の科学者を殺され、自分の右腕を切断させられます。
命まで奪われそうになった時に仮面ライダーV3に救出されます。
結城丈二は「復讐の鬼」と称し、失った右腕を中心に自分で自分を改造します。
そしてV3との共闘でデストロンと戦い続けますが。
デストロンが巨大ミサイルを東京に向けて発射すると聞きつけた結城丈二は単身ミサイルに乗り込み、軌道を変え、持っていた爆弾を使って自爆します。
形の上は「生死不明」、次シリーズでは新しいライダーの助っ人に何事もなく駆けつける彼ですが、V3の本編中では戻ることなく完結を迎えます。
そして残ったV3は彼の高潔な自己犠牲の精神に対して「仮面ライダー4号」の称号を与えるのです。
そう、結城丈二は間違いなく「戦死」することで「正義の味方」になったのです。
ライダーマンという名前も、「仮面」を被る予定は当初なく、変身ではなく「強化スーツ」を着た普通の科学者=「コードネーム・ライダーマン」だったのです。
私は小さいころからライダーマンが大好きでした。
右腕の義手がカッコイイこと。
科学者という知性
自己犠牲の精神
どれも好きでした。
しかし、兄も友達もライダーマンの「弱さ」(改造部分が少ない、顔の下半分が見えてるヴィジュアル)を嫌悪しました。
しかし、私は私的制裁を貫き、自爆により民衆を救ったライダーマンの弱さが大好きです。