私はウルトラマン

より、仮面ライダーの方が断然好きです。
ウルトラマンも仮面ライダーも日本を代表する特撮ヒーローですが、大きな違いがあります。
ウルトラマンはM78星雲から来た「宇宙人」で、仮面ライダーは改造「人間」なのです。
最近のウルトラマンは知りませんが、このウルトラマンの「宇宙人が地球を守る」って構図が苦手です。
スーパーマンも宇宙人です。
地球人より遥かに優れた身体能力を発揮します。
ウルトラマンやスーパーマンは地球を「守る」よりは「守ってやってやったる」の色合いが濃くて苦手です。
仮面ライダーは人間です。
改造されるまでは地球人として普通に生活をしていました。
ウルトラマンと仮面ライダーの違いを説明するのに適格なヒーローがいます。

スカイライダーです。
スカイライダーは重力低減装置による
「セイリングジャンプ」

により、驚異的な跳躍、いや殆ど空を飛べる唯一のライダーです。
しかし、これが問題でした。
空を飛ぶ、光線を出すなんて「超能力」を発揮するのは、「宇宙人」であるウルトラマンの専売でいいのです。
事実、スカイライダーは物語中盤からセイリングジャンプを使用しなくなります。
ライダーは人間の延長だから魅力的であり、壁にぶつかり、苦悩し、努力するから魅力的なのです。
ライダーの中でも一番私が好きな

仮面ライダーブラックは、「ライダーパンチ」が甲羅の硬いカニ怪人には効果がなく、一時撤退を余儀なくされます。
そこでライダーブラックは採石場で特訓し、「新ライダーパンチ」を会得するのです。
超人的な能力を発揮するウルトラマンは、ユダヤのメシア思想や選民思想、アメリカが「世界を守ってやる」との意味合いに見え、特殊能力を持つ者による支配者階級の統治に思えますね。
事実、地球防衛軍からは宇宙に関与しません。
そういえば、ジェームズ・ボンドの完全無欠ぶりも、三枚目ぶりや人間臭さを欠いて私は好きではありません。
弱点があり、努力し、仲間とカバーし合うヒーローが好きですね。