4日目早朝
※小声で「愛ちゃん、起きて。時間よ。」
真樹ちゃんに5時30分に起こされ、部屋を高坂先輩が起きないように準備し、そっと部屋を抜け出したです。
同じタイミングで茉奈ちゃんと翔子ちゃんも部屋から出て来ました。
「昨日試合に出た4人は誘ってないわね?」
「大丈夫です。ぐっすり眠ってるです。」
南部先輩、山名先輩と恵里菜も起こしてないです。
これは試合に出なかった女子だけで準備しないといけないです。
「京子先輩はもう行ってるから早く私達も行きましょう。
今日がベルリン最後だからね。
でも、午前の大学での練習に遅れたら意味ないしね。」
「でも、ここまで準備してホントに来てくれるかなぁ?」
「大丈夫よ、三好先生が事前に連絡してくれてるから。
とにかく時間がないわ。
行きましょう。」
4日目 9:30 ベルリン大学 グランド
「今日が最後の練習だね、まー君♪」
「あぁ、たった3日でもこのフィールドのことは一生忘れないさ。」
「うん、私もチームを勝利に導いたまー君とこのフィールドを忘れないよ。
じゃあ私、三好先生と奥でやることあるから頑張ってね。」
「練習中は三好先生と京子先輩だけで大丈夫でしょうか?」
「練習を抜けたら本末転倒よ。
その為に早起きして準備したんだし、ホテル側も大学側も協力してくれたから大丈夫よ!」
「それに強力な助っ人も来てくれるらしいわよ?」
「それってまさか?」
「そう、あの人達よ。」
11:45 練習終了
「よーし、それじゃあクールダウンのランニングをしてストレッチをして終りだ!」
高坂先輩の号令がかかると同時にその人物はピッチに来てくれました。
「…瑞穂、今日ベルリンを離れるのですね。」
「お兄様…。いろいろとありがとう。
良いことばかりでは無かったが貴重な経験が出来た。
それに…。」
「片倉くんでしたね…。
瑞穂を宜しくお願いします…。」
「はい、お兄さん。
大切な妹さんを僕に守らせて下さい。」
「君ならば安心な気がします…。
時に片倉くん、君にはお姉さんか妹さんは…。」
「やめんかお兄様!」
「では瑞穂以外に親しい女友達は…?
誰とは言いませんがどこぞの控えキーパーみたいに…。」
「漣さんやめて下さい!
せっかく女子部員で柚子葉さんとの『婚約おめでとうランチパーティー』の準備したのに止めちゃいますよ!」
「わ、私の為に?」