テッペキ!ジャーニー 13 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

合宿二日目 夕方 ホテル内レストラン


夕食は名物のハンバーグステーキを食べながらの作戦会議になった。

「フレイア・ラーション。
U-15の日本代表に私が呼ばれた時に彼女に会った…。
初めて私が世界の広さを痛感した選手だよ。
私はミッドフィルダーが本職だが、フレイアは生粋の点取り屋だ…。
あの時…スウェーデン代表との試合は5-5私自身がハットトリックを達成してもフレイア一人に5点取られたよ…。」

強敵が居ることは悪くない!
それよりも高坂先輩に覇気が戻ってきたことが何よりだよ。

「フン、お兄様め…。大学生程度では勝負にならんと私は事前に言っておいたが、まさかこんな根回しを…。
面白い…。」

それでも高坂先輩はこの夕食でも片倉先輩にべったりだ。
カップルというよりは兄妹、いや父娘のようだ…。
やはりそんなすぐに恐い体験が払拭出来ないよな…。

「ねぇ、優矢くん。そのフレイアさんって、このベルリンの地元クラブチームの支配下選手なんでしょう?」

「あぁ、あとの二人、イザベラとロロってのもそうさ。
海外のクラブチームが外国人選手をたくさん抱えてるのは普通さ。」

「じゃあ、明日の試合ってもしかしたら…。」

恵里菜に言われて今頃気付いた!
そうだ!FCベルリンがユースとはいえ、選手を貸すんだ。
その目的は…。

『高坂先輩のスカウト!』

そういえば俺達は高坂先輩が転校する前の話を何も知らない…。
そもそも何故女子サッカー部のないただの公立高校に…?


「イザベラちゃんにロロちゃんも要注意だよ~」

武田主将が全員に注意する。さすがは主将。

「あのイザベラちゃんのプロポーション半端ないよねー!」

「いや、ロロちゃんのゴツい体格もびっくりしたけど、帰り際に『私、勝つ。村に電気通る』って笑いそうだけど、笑っちゃ駄目だよね~。」

賑やかな笑いの下、ディナーは終了したが…。

ホテル内ロビー

「おいしかったね、優矢くん。」

「あぁ、やっとドイツに来たって喜び実感できたな。
あっ、高坂先輩と三好先生…。」

立ち聞きは良くないけど…。

「先生、無理を承知で言う。
今夜は片倉と一緒に寝たいんだ…。」

高坂先輩それは無茶だよ!

「高坂さん、気持ちはわかるけど、生徒を預かる身として『はい』とホテルの同じ部屋に男女を泊まらせれないわ…。

ただ…方法が無いわけじゃないわ♪
ここは全員の協力が必要ね。」

続く