テッペキ!ジャーニー 14 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

二日目 夜 602号室


「絶対無理ですー!」

ええい、もう。
全く三好先生は次から次へと奇想天外な思いつきを…。

「真樹ちゃん、私は部屋から一歩も出ないです。
行くなら真樹ちゃんだけで行けばいいです!」

「まぁ、愛ちゃんがそこまで言うなら…。
でも修学旅行みたいで楽しそうじゃない?
とにかく見に行くだけ行ってみようよ!」

「あぁ、引っ張るなです!」

9階 特大フィットネスルーム

「これでラストだ。」

「申し訳ございません、お客様に手伝って頂きまして。」

「いいって。
突然無茶な注文した俺達が悪いんだし。」

9階に着くと、そこには手際よく作業する武田主将と、男子部員が…。

「どう、愛ちゃん?」

「や、やっぱり無理です、は、破廉恥ですー!」

フィットネスルーム内はヨガやエアロビクスをする為にだだっ広い床がありました。
そしてその床に敷き詰められた男女の部員全員分の日本式の布団…!

そうです、心身ともに深い傷を負った高坂先輩は、『自分を助けてくれた片倉先輩が居ないと怖くて寝れない』、と三好先生にお願いしたです。
しかし、同じ部屋に泊めるわけにもいかず…。
三好先生は、このフィットネスルームに男女全員を雑魚寝することを思いついたです。

「名付けて、『赤信号みんなで渡れば怖くない』作戦よ!」

そこには黒に紫のラインが入ったジャージをラフに着こなした三好先生が居たです。
チャックをもっと上まで上げないと胸元が…。
いえ、そんなことより…。

「三好先生、勝ち誇って言うことじゃないですー!
男女全員がひとつの部屋で寝るなど、何と言う破廉恥な…。
もし、間違いが起きたら…。」

「大丈夫です。自分と三好先生は眠っていても『気』が読めます。
不埒な行為をする者は成敗致します!」

「南部先輩はどこの忍者ですかー!
無理です!うら若き乙女のすることではないです!
真樹ちゃん一緒に帰るです。」

※小声で(三好先生、宇都宮さんと私は…その…男子とそういう仲になった経験がないのでわかってほしいです。)

(里見さん、貴女だけ居ないってなると高坂さんも寂しがるけど仕方ないわね。無理強いはしないわ。
でもね、宇都宮さんは経験あるわよ、知らなかったの?)

(…え…?)

(私、今はフリーだけど、中学の時に彼氏はいたよ。
皆一緒に寝るなんて楽そうじゃん)

「(二重の意味で)真樹ちゃんの裏切り者ー!!」