耽美的会話論 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

本日もキルケゴールの「誘惑者の日記」より

「恋人同士の会話とは、エロス的な行為の休息である。
会話が必要とか必要でない、とかを言いたいのではなく。
会話は本来エロス的(自らに足りない物を求めあう)であるべきであり、生活の設計やそれに類するものが主になってはいけない。
また会話が最高のものとみなされてもいけない」
byセーレン・キルケゴール

はい、私にはとても官能的な言葉に感じました。

「言葉は愛の休息」

ブレイクタイムがあるから愛は再び活力を取り戻し、「愛は心の仕事」の役目を果たすのです。

思うに恋人同士の破局の原因が「会話が合わない」ならまだしも、「会話がつまらない」ってのは、何千回芸人並のトークを修練しても改善されるものでなく、基本の愛し方に問題があるかと思います(笑)。

付き合っていなくても、付き合いが浅くて相手の心がまだ手中になくても、

「その人だから」

の気持ちで会話することが大切かと思います。


自惚れはいけませんが、自己肯定無しに誰かを愛するのはとても難しいかもしれませんね。

男女ともに沈黙が怖くて会話を乱す人は自己肯定が足りないのかもしれません。

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「相愛の始まりは何でもない時間を過ごすこと」by SPA-k