それぞれのペア事情
フォワード編
「瑞穂ありがとうね~!
ダーリンとツートップ組めるなんて最高!」
「浮かれるなよ、中島。
ツートップはお互いの連携が重要だ。
今までの様にただシュートを撃てばいいわけではない。
パスも視野に入れて練習しろ…。」
「高坂ちゃんも、片倉の奴をよろしく頼むぜ。
あいつは気の弱い所があるからなぁ。」
「わかってる。片倉は武田の陰に隠れて消極的なプレイをする癖があるからな。
それを改善する為に私は今回4-4-2のフォワードに入ったんだ。」
「今までダーリンにばかり敵のマークが集中してたから、片倉くんが瑞穂のおかげで覚醒したらチームにとってプラスだよね!」
中盤編
「今まで茉奈ちゃんは、攻撃的な高坂さんと、守備的な山名さんに挟まれて、バランサーに終始してたけど、4-3-3じゃなくて、男子の4-4-2だと、もっと積極的な攻撃が要求されるね。」
「はい、佐竹先輩は守備もパスも上手いから、私は攻撃に集中できそうです。」
「自ら点を取りに行くくらい攻めようか…。」
「やったー!山名ちゃんとペアだぜぇ!」
「喜んでくれて私も嬉しですぅ~。
フィジカルの強い大友くんには学ぶ所が多いですぅ~。」
「パス回しは佐竹に任せて、俺はミドルシュートばかり狙ってたけど、山名ちゃんも俺とのコンビの場合は、ボール奪取以外にパスやシュートも戦術に盛り込まないとな。
俺も今回は守備を疎かにしない。
お互いに補い合おう!」
「あぁ、私みたいな素人に偉そうに振る舞わない大友くん…。いいかも…。
私の身体に視線が行かないのも紳士的だわ…。
う~ん、そうなると視られたくなるかも~。」
センターバック編
「島津くん、宜しくお願いしますわ。
貴方からたくさん学びたいと思いますわ。」
「ふ~、由紀姉で安心したぜ、伊東の奴ご愁傷様!」
「あら、私でなくて彩では何か問題ありまして?」
「イヤ、ほら、南部さんって取っ付きにくいって言うか…。」
「彩には彩の考えがあると思いますわ。
伊東くんもそれをわかって差し上げると宜しいのですが…。」
「な、南部さん、ヨロシクな…。」
「センターバックとしては、如何に相手の片倉、高坂の両フォワードを封じるか、になりますね。」
「…まぁ、そうだな。」
「…自分は高坂さんをマンマークしたいと存じます!
片倉さんは伊東さんにお願いします!」
「あっ、ああ。」