12月23日(日) 12:00
昨日は最高の日のはずが、最後は最悪でした。
「お泊まりの作法」
とか言いながら結局、皆様の彼氏さんの自慢と、よくわからない多分えっちぃ英単語ばかり…。
私、そんなに英語の成績悪くないのになぁ。
何とか理解できたのが、島先輩の
「恵まれた武器の無い女は、体力とテクニックを磨くしかないのよ。」
ってのと、山名先輩の
「全てを相手に委ねる方が男は喜びます!」
ってところくらいです。
どちらも正しいと思いますが、これって別に「お泊まり」に限ったことではないのでは?
う~ん、わかりません。
ただ激論を交わす中で高坂先輩だけ、顔を真っ赤にして無言で頷いてましたが何故でしょうか?
中島主将がオススメしてくれたミニスカートは準備する時間がありませんでしたので、とりあえず新しい下着だけは用意しました。
新しい気持ちで初めての彼氏を迎えるのは、新年を迎えるのときっと同じ心がけと思いますので、それは納得です。さすが主将です。
あとは上とか、後ろとか、痛いとか、苦いとか…。
一人妄想には自信のあった私ですが、どうやら想像力が不足してる私に、次回は漫画研究会と掛け持ちの里見愛ちゃんが自慢のイラストで説明してくれるそうです。
昨日居なかったのが残念です。
その頃になるともう高坂先輩は涙目になっていました。
最後に皆が口を揃えて
「最初は殆ど失敗するから気にしないの。」
と言ってお開きになりましたが、お泊まりに成功も失敗もあるのでしょうか?
余計に謎は深まりました…。
「ピンポーン!」
あぁ、考え事してたら優矢くんが来たじゃない!
「こんにちは。これクリスマスプレゼント。
買うのに並んでたら遅くなって…。」
「ありがとう!
そんな…悪いよ。ごめん私も準備遅れてて…。さっ、入って。
すぐお昼ご飯するからね。
優矢くんはゆっくりしてて。」
「いいよ、二人で料理した方が早いし、楽しいよ。」
「ありがとう。優矢くんのそういうトコ大好きだよ。」
「大したことないよ。俺ん家、母親だけだから弟と妹の為に台所に立つの馴れてるからさ。」
「兄弟っていいな。
私、一人っ子だし、両親は国内外を行き来する仕事でずっと独りだったから…。」
「夫婦」の「形式」を維持する為にだけ私は存在する…。なんて世の中を呪ったのも今日が最後。
私には優矢くんが居る。
親に別々の想い人が居るように。