キョクメン突破!~二人の理由 7 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

12月18日(火)13:02

「何言いだしてんの?正気なの?
優矢も結局遊び馴れた女がいいんだ?初めては面倒くさいとか思ってたんだ?」

「あの…、相良くん。続きは場所を改めた方が…?」

「そ、そうだな。じゃぁ、明日。
それまでに『松永さん』と話合うからさ…。」

「女が出来たらもう呼び捨て?
私は優矢の何だったの?」

「だから男友達でしょう?これからもね。」


同情はしません。
告白する「勇気」も、付き合う「覚悟」も無くて幼なじみのポジションに甘えて「女磨き」をサボった女には必然です。

三好先生が言ってくれました。

「柳生さん、自分の過去を何も恥じることは無いの。寧ろ誇りに思いなさい。」
って。
だから私は自信が持てた。
そして私に勇気をくれたのは相良くん、貴方ですよ。

「私の闘いは私独りの闘いじゃない。
私の成功も私独りだけのものじゃない。」
ってことを局面突破を試みる相良優矢という、私にとって究極のメンズから学びました♪

そして私はその相良くんから…

「好き」って言われたー!!!

言った、言った、確かに彼は言いました!

聞いた、聞いた、聞きました!

嬉しい。初めて「好き」って言われたのが私の好きな人で…。

「もしも私が嫌いな人から告白されたらどう断るか?」

を徹夜でシュミレーションしたことがあるけど、現実にならなくてホントに良かった。

12月19日(水) 15:15

昨日の部活は恥ずかしくて相良くんの顔を見れませんでした。
相良くんも私を見てくれませんでした。
1日置いたのはあの女と決着を付ける為に…。
あん、昨日なんで「私も好き」って速攻で言えなかったんだろ?

でも…。そういう周りを気にする相良くんが好き…。

サッカー以外では、たくさんの友達と教室ではしゃいで、年中行事には誰よりも積極的で、ゲームやアニメの事を熱く語って…。
私にはもったいないくらいに太陽の様な人…。

私は部活が始まるまでの間、彼を待った。

しかし…待っても来なかった…。

「恵里菜ー!大変よー!相良くんがクラスの男子と取っ組み合いのケンカしてるよー!」


相良くんと同じクラスの宇都宮さんが、北校舎の裏で待つ私に教えてくれた。

嫌な胸騒ぎがしたが、私は必死で走った。
教室に着くと…。

「取り消せ!よくもそんな言葉をー。」

大声を上げて拳を振るう相良くん。

「やめて!相良くんに何するのー」