12月18日(火)13:02
「何言いだしてんの?正気なの?
優矢も結局遊び馴れた女がいいんだ?初めては面倒くさいとか思ってたんだ?」
「あの…、相良くん。続きは場所を改めた方が…?」
「そ、そうだな。じゃぁ、明日。
それまでに『松永さん』と話合うからさ…。」
「女が出来たらもう呼び捨て?
私は優矢の何だったの?」
「だから男友達でしょう?これからもね。」
同情はしません。
告白する「勇気」も、付き合う「覚悟」も無くて幼なじみのポジションに甘えて「女磨き」をサボった女には必然です。
三好先生が言ってくれました。
「柳生さん、自分の過去を何も恥じることは無いの。寧ろ誇りに思いなさい。」
って。
だから私は自信が持てた。
そして私に勇気をくれたのは相良くん、貴方ですよ。
「私の闘いは私独りの闘いじゃない。
私の成功も私独りだけのものじゃない。」
ってことを局面突破を試みる相良優矢という、私にとって究極のメンズから学びました♪
そして私はその相良くんから…
「好き」って言われたー!!!
言った、言った、確かに彼は言いました!
聞いた、聞いた、聞きました!
嬉しい。初めて「好き」って言われたのが私の好きな人で…。
「もしも私が嫌いな人から告白されたらどう断るか?」
を徹夜でシュミレーションしたことがあるけど、現実にならなくてホントに良かった。
12月19日(水) 15:15
昨日の部活は恥ずかしくて相良くんの顔を見れませんでした。
相良くんも私を見てくれませんでした。
1日置いたのはあの女と決着を付ける為に…。
あん、昨日なんで「私も好き」って速攻で言えなかったんだろ?
でも…。そういう周りを気にする相良くんが好き…。
サッカー以外では、たくさんの友達と教室ではしゃいで、年中行事には誰よりも積極的で、ゲームやアニメの事を熱く語って…。
私にはもったいないくらいに太陽の様な人…。
私は部活が始まるまでの間、彼を待った。
しかし…待っても来なかった…。
「恵里菜ー!大変よー!相良くんがクラスの男子と取っ組み合いのケンカしてるよー!」
相良くんと同じクラスの宇都宮さんが、北校舎の裏で待つ私に教えてくれた。
嫌な胸騒ぎがしたが、私は必死で走った。
教室に着くと…。
「取り消せ!よくもそんな言葉をー。」
大声を上げて拳を振るう相良くん。
「やめて!相良くんに何するのー」