シンショク~アナザーサイド | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「…Fを越えてG…!?遂にその領域に…?」

男子サッカー部のロッカー室はいつもの様に笑いが絶えない雰囲気だった。

馬鹿正直に小管が質問する。

「GとかFとかって、何かのフォーメーションですか?」

「いや、山名ちゃんの胸のサイズ予想だが?俺はGの96と踏んでいる。」

さも平然と武田主将が言う。

「俺の情報ではFの94が信憑性があるな。」
と榎田先輩。

「お前らは希望的観測に頼りすぎだ。
あの揺れと空気抵抗から計算すればFカップの92だ。武田、お前の根拠は?」
と真田先輩。

「俺にもわからん。だが敢えて言うならニオイかな?」

「さ、さすが生粋のゴールハンターやぁ!!」
とまぁ男子サッカー部なんて毎日こんなもんです(笑)。

「で、それをどうやって確かめるんですか?」

「小管、お前が聞きに行くに決まってるだろ?」

「何で僕ばかりそんな役目なんですか!?
たまには相良も使って下さいよ!」

と、小管のせいで無茶な話が俺に来たが…。

「柳生ちゃんが悲しむようなこと出来るかよ(笑)。
小管、お前彼女は?」

「い、居ませんよ!知っているでしょ!」

「じゃあ任務はお前に任す。」

「何ですか、その独身者は戦場に行けみたいな!相良だって別に柳生さんと付き合ってませんよ!」

「何言ってんだよ、相良はこの前の土曜日に『お泊まり』をしてきたんだぞ!」

「榎田先輩、確かに泊まりましたが、俺達付き合ってませんよ。」

「バカヤロー!お前、柳生ちゃんの身体を頂いといて付き合わないって、見損なったぞ!
我が部の伝統は『男は変態でも紳士たれ』だ。ちゃんと男の責任をだなぁ…。」

「落ち着いて下さい真田先輩!
だから付き合ってませんから、そんなこともしてません!
一晩中ゲームしてただけです!」

「それこそ何やってんだよ!
柳生ちゃんが家に呼ぶってことは『覚悟』してたってことだろ!
よしわかった。山名ちゃんの乳なんてもうどうでもいいから、相良は速攻で柳生ちゃんに告白してこい。
柳生ちゃんはお前が手を出してくれなかったことで傷ついてる。
しっかり慰めてこい!」

「勝手に決めないで下さい!」

あぁ、先輩の彼女達が聞いたら怒ることばかり…。

わかってる。
俺が柳生さんに魅力を感じないわけがない。

ただ…俺は幸せな毎日を壊したくない…。
成績優秀な柳生さんは、高坂先輩のお兄さんみたいな人が彼氏にふさわしいのかなぁ?