死を恐れないソクラテス(弁明・完) | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

裁判官達の僅差の投票によって、ソクラテスは死罪が確定します。

しかし、ソクラテスは死を恐れませんでした。
そして無罪投票してくれた裁判官相手に語ります。

「死には二通りの考えがある。

永遠の眠りか、異世界への転生かだ。」

2400年前から死に対するテーマは不偏、普遍、不変でありました。

そして言います。
「もし、あの世が存在するなら、無実で死刑となった過去の賢者に出会えるなら、死は怖くない。

また、死が永遠の眠りならば、これほどの幸福があろうか?
たとえペルシャの王でさえ、夢ひとつ見ずに熟睡できた夜は数えるほどしかあるまい」

とソクラテスは語ったのです。
勿論、この言葉には弟子のプラトンの美化があると思います。

ソクラテスの有罪が悔しいあまり、師匠を美化して記述してるかと考えます。

自身の著作の無いソクラテスは余計に神秘化されますが、その功績は哲学にとどまらず、計りしれないと思いました。

今でもソクラテスがあともう少し長く生きていればと考えます。

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画像は永遠の眠りのその隣にそっと添えたいミッフィーです。
明日からは自分の幼少期をまた少し語りたいです。