再掲載:オランプ・ド・グージュ~女性哲学者 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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以下は2012年1月3日の再掲載です。
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1789年のフランス革命で、デモを先導して王を宮殿から追い出したのは、女性たちだった。
とソフィーの世界にあります。

その中の運動家の一人、
オランプ・ド・グージュ
ファイル0267.jpg
は革命の二年後、「女性及び、女性市民の権利宣言」を発表しました。

人権宣言には女性の権利には触れてなかったを彼女は見抜いてたからです。

その他にも女性新聞の創刊、愛国募金活動、女性の為の第2国営劇場の建設計画等にも力を注ぎました。

積極的に演説、執筆、愛国劇の脚本等をされたのですが、なんとド・グージュさんは自分の名前以外、字が書けなかったのです。
よって彼女の活動は全て秘書を通じての口述記録だったのです。

更にその二年後、ロべスピエールを批判するポスターを貼ろうとした際に逮捕され処刑されてしまいます。
享年45才でした。
その後女性の政治活動は全て禁止されてしまいました。
これは女性だからでは無く、ド・グージュがルイ16世を擁護した反動が大きいかと。
フランス革命の華にルイ16世の首が必要だからだと考えられます。
それには彼女及び女性運動家は不必要だったんだと思いました。

ソフィーの世界が教えてくれた人物ですが、彼女はもっと評価されて良いと思います。

そして彼女は哲学者だったと思います。
「名前しか書けない」は「名前しか書かないの、それ以外に文字なんて必要ないからよ。」
と解釈すれば何か格好良いです。

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追記 ロベスピエールは共和制の議会の代表ですね。

民主化が表向きに成功しても、一部特権階級だけが裕福な世界はなかなか直らないですね。
イギリスに議会政治を持ち込み、王室の権限を市民に譲渡させたクロムウェルも賛否が別れますしね。

フランス革命で活躍した市民女性に関しては、「ベルサイユのバラ」で、怒りを露にした主婦の集団がかなりヒステリックにマリーアントワネットに過激な言葉を吐き、彼女の首を獲るまでは許さないシーンがあります。子供が観るアニメで「うわぁ、今なら規制かかるな…。」てのが、早朝の再放送を観た感想でした。
女性の政治参加には長い長い格闘の歴史があるのに、根本的解決に尽力せず、場当たり的に「差別」を繰り返せば自分達は永久に正義で、完璧な免罪符を持ってるのか?と、社民党やT嶋Y子に質問したいですね。