アウグストゥヌス3(最終回)神の意志 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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「善の意志は神の業。悪の意志は神の業からの離反」
とアウグストゥヌスは述べてます。

しかし、離反とは?
人間の自由意志での行動や選択が、神と比較すれば、常に誤っているのでは?

神が完全ならば人間はどこまでも不完全性な対照であり、対称である。

我々が完全なる被造物ならば「悪意」さえも持ち合わせてないはず。

否、全てが完全なる世界なれば、出会う人間、動物、草木も神になってしまう。
そうならない不完全性が人間であり、世の中だ。

だが、「自然な流れ」と「悪意」は明らかに離反する。

何故なら「善意」さえも神の前では不完全になるではないか?
すると善意=悪意になる、パラドックスだ。

自らの不完全性を知り、「思い描くだけの完全」を感じる時だけ神は存在する。
存在しなくても、存在すると
「思われる事が唯一の神の仕事」なのである。
by SPA-k