帝国ドイツの哲学と大日本帝国 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

帝政プロシアを維持する為に国家はギリシャの賢者を否定しました。
否、厳密に言うと古典的なギリシャ哲学に批判的な哲学者を国が推奨していました。

へーゲルの
「哲学は考えることを考える学問だ」

とか、有名なニーチェの
「神は死んだ」

も帝政プロシア(ドイツ)が支配しやすいように推奨した背景があると私は考えます。

そして明治からの大日本帝国はあまりにも無批判にドイツの真似しすぎたのでは?

そもそもニーチェの「神は死んだ」はギリシャの神話の様な人間臭い神様は、現代では死んでいる。
また知的階級にのみ利益を与える、勉学と道徳を混ぜ合わせて独占してきた教会だけの神は死んだ。
って意味です。
なのにこれを都合良く「舶来コンプレックス」に拍車がかかった明治政府が、あまりにも天皇の神格化と廃仏を呼び込んだ気がしてなりません。

しかし、へーゲルにも功績はあります。
何とへーゲルは有史以来初の職業哲学者なのです!

12世紀末にヨーロッパに大学ができました。
しかし、「哲学のみ」で教壇に立ったのは18世紀後半のへーゲルです。
それまでの学者は数学や物理と掛け持ちの学者でした。

ドイツには私講師制度と言うのがあり、学生が有料で講師の講義を聞き、大学側は一切講師にお金を払わず、講師は学生からの講義料で生活したのです。
そこでへーゲルは人気講師となったわけです。

お金を払ってまで講義を聞きたい、学びたいと大学生自身が望んだ結果です。

そこには歴史と文化の背景があります。
表面どころか根幹を成す憲法までドイツの真似た明治政府が上手く行くわけありませんよね。

「言論統制は核よりも恐怖である」bySPA-k

追記 哲学blogは今日一回です。明日はまた皆様と明後日のカウンセリング対策をお願いしたいです。