再掲載:バンパイア2 ウ゛ラド三世考察 2011年8月18日 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

ドラキュラとはドラクルが語源で「竜の息子」と言う意味です。
これはウ゛ラド三世の父王が「竜騎士」と言う位を正教会から頂いてたことに由来します。

また、当時の言語では竜と悪魔は同義に捉えられ、「竜騎士の息子」が「悪魔の子」=ドラキュラと言う畏怖を込めた異名となったのです。

特筆すべきは彼の残虐性です。
しかし、不思議なことに彼の戦争の動機はいつも「自分の為」ではありませんでした。

最初に「父と兄」
次に「弟」
最後に「妻と信仰」
「誰かの為には誰かのせいにしている」
から残虐になれると私は考えてしまいます。

ハンガリーでの幽閉生活は意外と快適で彼は趣味に打ち込めたそうです。
その趣味は何と「編み物」だったそうです!
(この際『串刺し繋がり』は無視して下さい)

また彼が統治中は極端に治安が良かったそうです。
それは何と彼は
わざと財布を落とし、拾って届け無かった市民を串刺しにしたからです!

またイスラムの使者が訪ねた時、イスラムの風習で使者が帽子を取らないことに立腹し、
「ならばその風習をいつまでも守るが良い」
と帽子の上から杭を打ち込んだらしいです。

彼の行動は常に0か百でした。
また、「自分のしたいこと」が少年時代に破綻したことが大きいと思います。

しかし、私は彼も一人の人間として自分と変わらない一面があると思います。吸血鬼は伝染しますから。
それは彼の信仰心も含めて。

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追記です。

前回の記事で「カソリックの力を借りることに心を傷め~」とありましたが、ワラキア公国は「東方正教会」に属し、カソリックとは対立する立場にありますって意味でした。

単純に十字架を嫌うだけだと、キリスト教否定と捉えられるかもですね。

説明不足申し訳ございません。

同じキリスト教同士でも対立があったのです…。

なお、カソリックと東方正教会の違いの一つに「肖像画崇拝」があります。

東方正教会には、今なお、マリア様やイエス様の美しい絵画が残っています。
正教会の本拠地、コンスタンチノープル(イスタンブール)は風光明媚な港であると同時に美術品が主要産業となるほどの芸術の都でした。
これが偶像崇拝を禁止するカソリックと違うことや、ロシア正教会繋がりでモスクワ美術館には美しい宗教絵画が多数残ってるのも納得です。