私が愛した人 高校時代編 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

私は生涯二人の女性しか愛したことがありません。
二十歳の時に出会った今も添い遂げている伴侶とは、現在進行形なのでまだ振り返って何かを記述する気になれません。
結婚はしてませんが…。

今回はそのもう一人、高校時代に私が愛した女性のことを書きたいです。

恋は何度もしました。
しかし、その思いに知恵と美徳が融合し、善なるものの方向へ向かったかと言うと疑問です。
前述の初恋もそこに愛はなかったと今は考えます。

でも16年近く時が流れても、三年生の担任の先生を
「愛していた」と言えるでしょう。

二年生から三年生はクラス替えは無くて、新任の女性教師が我がクラスの担任となりました。

新任でも新卒では無くて、他校から来た推定40-43歳のベテラン家庭科教師でした。
男子に家庭科は関係無いので、ホームルームだけの付き合いだったので男子とは関係は希薄なまま一学期は過ぎました。

事件は文化祭のある二学期でした。
我がクラスは屋台村をして、私はホットドッグを焼く班に入りました。

何事も無く準備は進んでたのですが、あるクラスの担任が、
「ウチはクラスで焼きそばをやってるから、そちらのクラスで焼きそばドッグを販売しないで欲しい!」
と文化祭前日に言いがかりをつけてきたのです!

焼きそばドッグはメインアイテムとして、もう焼き上がって準備万端な時に言われたのです!
材料を買い出しして、キャベツを刻んで…。そんなに頑張ったのに販売出来ないなんて…。
気の荒い男子は叫びます。
「焼きそばと焼きそばドッグなんて関係あらへん!勝手に販売したらええんや!」
そうだ、そうだと女子も賛同します。
しかし、たった一人だけ担任のベテラン家庭科教師は泣きながら反対したのです。
「これは明らかに言いがかりや。
でもな、不正に対して『勝手に販売する』って言う不正で仕返しするような、あんたらをそんな大人に私がさせへん!

私はあんたらに相手が不正をしても自分は正しいやり方で仕返しする大人になってほしいんや!」
って私の魂に訴える言葉と生徒以上に号泣するその姿に…。
完全に惚れてしまいました。

必死に勉強してクラスメイトに勉強教えて、嫌な教師には恐れず意見して。全てが善なるものでした。
そして大学合格して、卒業式の日、最後にクラスで証書をもらう時にみんなの前で「大好きです」って告白しました。
先生は「我が校の手本や」と言ってくれ、私は強く抱き締めました。