
スピノザ(写真)はとてもシンプルに
「善とは喜びを加速させる物、悪とは悲しみを加速させる物。
主観に左右されるが、善に向かって生きようとするのが人間の本質である。」
と述べてます。
また彼は自身の著書で、民衆は権力者から不当な扱いを受けている。と述べました。
この様な作品を発表すれば、民衆が蜂起して、その当時の政権トップが個人的に吊し上げに合う事は自明の理でした。
しかし、スピノザが凄い所は、わかってて作品を発表したのです。案の定、民衆は政権トップを個人攻撃しました。
そしてこの行動が結果として、オランダを民主化に導いたのでした。
それは勢い任せの民主化運動だったかもしれません。
原動力は怒りと妬みだったかもしれませんし、政権トップは生け贄なったと言えます。
しかし、スピノザは「民主化は子供を育てる様に、過ちを繰り返しながら、民衆自身が政治を体現して行く以外に道は無い」
と断言しました。
このスピノザに最も惹かれたのが何とあのアインシュタインです。
アインシュタインは、
「私の神はスピノザの神だけだ」
と言ってのけた程です。
善悪の判断を個人に委ね、神を論議しない事が神への信仰。
これこそ近代的な人間尊重の哲学かもしれません。
しかし、核戦争と言う悲劇は待ってました。
それはまた明日…。