最大の目的は生まれ変わらないこと | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

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死生観は人格の形成に於いて重要な要素です。

広く一般的に死ねば
1. 天国か地獄に行く
2. 生まれ変わる

3. 何も無くなる

のいずれかと考えていませんか?

仏教に於ける「六道輪廻(りくどうりんね)」によれば上記の1~3は全て正しいと言う回答になります。
六道輪廻とは、死後に六種の世界のどこかに生まれ変わると言うものです。

1 地獄界(鬼や針の山)
2 畜生(ちくしょう)界(獣の弱肉強食世界)
3 餓鬼道(がきどう)界(飢えと貧困)
4 修羅道(しゅらどう)界(戦争が続く世界)
5 人間界(生まれ変わり)
6 天界(仏様との暮らし)

が六道輪廻による転生(てんせい)です。

大事なのは、人間に生まれ変われるのは六分の一と言うこと。
そして6の天界に於いて、「仏様との暮らしでも死はある」とのことです。
これは釈迦の「入滅(にゅうめつ)」と言う言葉で表現されてます。

そして最大に大切なのは、
魂はこの生まれ変わり(輪廻)を終わらせることなのです。
「徳を積み重ねる」とは即ち、
「魂の質を上げる」ことです。
そしてその先に「天界よりも上の」
「極楽浄土(ごくらくじょうど)」に初めて行けるのです。そして魂は終焉(しゅうえん)を迎えるのです。

人間世界で聖人と呼ばれた方はきっと仏様となり、天界で暮らしてるでしょう。しかし、「死」は存在します。そして天界に行けた方々が死ぬ時に必ず極楽浄土に行けるとは限らないのです。
仏様と言えど、天界の暮らしぶりで地獄や人間世界に落とされる可能性はあります。


天国と極楽浄土は別物です。私達の最大の目的は生まれ変わらないことです。

良く誰かさんが「私は~の生まれ変わりだ!」と豪語したりしても、それは
「徳の積み重ねが足りない現在修行中の人間」
なので相手にしないで下さい(笑)。

※ここで私はあえて天界の住人を神々と表現せずに仏様と表現したのは、
極楽浄土にのみ存在するであろう「絶対神」と区別するためです。
そして「絶対神」は六道輪廻、極楽浄土、魂の創造者と考えます。