神は死んでいない | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

ニーチェの言葉の本当の意味。

それは二つの神の死を表してます。

一つ目は「知的選良(ちてきせんりょう)の身分だけが信仰する神は死んだ」と言う意味。

二つ目は「形而上学(けいじじょうがく)の神は死んだ」と言う意味。

今日は一つ目。
「王に叡知(えいち)
騎士に勇気
庶民に節制」
当時ヨーロッパで誰もが当然とされた世界観。
しかし、富あるものが知識だけでなく、道徳や倫理、そして信仰における教義さえも独占していた。
ヨーロッパ庶民の節制は、決して日本の武士道の様に内自発的では無く、トップダウンな押し付けだった。(だから日本の専制君主はヨーロッパほど脅威では無かった。)

しかし、民主主義の到来により旧社会は滅亡した。
「権力者だけが信仰する神の死」と共に。
そして庶民は手に入た。
「信仰しない自由」と「信仰しない自由を持つことで、『自らの意志で信仰する』という基本的な道徳を。即ち『己に課した教義によって信仰される神を』を。
神は生まれ変わった。