〈解説〉YUUちゃんが取り組んでいる日本音楽の難しさ | NIKO / LSM-Project

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NIKOです。
あ、作曲やってます(^^; 
あ、若いころに和太鼓を通じて日本音楽にも触れてきました。

さて、YUUちゃんが、とりあえず、言葉にできないほど
「えらいこっちゃ( ̄□ ̄;)!!!」
になっている事案について、解説しましょう(笑)

>>今、獅子舞の笛吹ける人1人しかえん!

一人しかいない、ってことです(笑・福井弁)
あ、その解説必要(^^;???
福井弁では、いない、ってことを、「えん」と言います(^^;;;

あ、それで。。。
正確にはYUUちゃん入れて福井には二人です。
成り行きを説明すると、
越前町の和太鼓グループ「明神」さんが、東京の先生から、江戸寿囃子、という演目を20年くらい前?15年くらい前かな?に伝授していただいたのです。
楽器は太鼓、鳴り物、笛、で獅子。
(浅草生まれの獅子の介ちゃんのことです。LSMでもお世話になってます^^*)

それを福井でその「江戸寿囃子」を残していくために、伝統芸能を次世代に継承していくために、太鼓は継承されてるんですけど(打ち手がけっこういるから)、笛だけが、難しすぎて、YUUちゃんの先生(御年***;;;)で止まっていて、今まで多くの吹き手が挑戦しようとして、だけどいろんな理由で挫折してきたらしいのです(^^;

で、篠笛を練習しはじめたYUUちゃんに白羽の矢が立ったわけです!

YUUちゃんはもともと音楽の才能ありますからね、YUUちゃんならできそう!!!
ってことで、周りのみんなも、YUUちゃんに出来るようになってほしくて一生懸命です(^^;;;


さて。。。
とはいえ、やっぱり苦戦中のYUUちゃん(^^;
抜群の肺活量と横笛のテクニックで、音は良い感じに出ていますが...

>>絶妙なタイミングが難しくて、もうえらいこっちゃー!!!

日本音楽と西洋音楽、すっごく違うところは、間合いの取り方です。

西洋音楽では共通の楽譜、というものがあり、楽譜さえしっかり書いてあれば、どの演奏者でも見ただけで、それなりに演奏できますが、日本音楽の譜面は、笛だと指の番号やカタチ、箏だと絃の番号が縦書きにずらずら書いてあるだけで、リズムの表記はありません。

ですので、その譜面を見ただけでは、曲がどんなんか分からず(^^;
師匠から弟子へ、ほぼ口伝的に伝えられてきました。

YUUちゃんが今練習しているのは、江戸寿囃子、という、いわゆる、下町の江戸っ子が生み出した芸能です。

われわれ北陸の人には聞きなれない
イントネーション、粋


聞いてると気持ちいいんだけど、やれ、と言われると、自分の中にないリズム感、間合いなので、はっきり言って、最初はサッパリわかりません(^^;

まして、西洋音楽にどっぷり浸かってしまった私たちには、

拍子がない
音程がこれまた12平均律ではない
 (いわゆるピアノのクロマティック音階ではない)
休符や音符の長さが微妙すぎる


これが、なかなか体に入ってこないのです。

私も、最初は苦労しました(--;
リズム感とか、ない、のではなく、違うのです!

だけど、そもそもYUUちゃんは、クラシックもポップも、感覚スイッチ切り替えがうまくて、何やってもサマになる感性の持ち主なので、初舞台までには、できるようになっていると思われます(^^)

私も、いわゆるポップしてるとき、日本音楽のとき、最近あんまりないけど西洋クラシックのとき、スイッチ切り替えて、そういうモードにするんですよね。

最初のチャンネル作るときは大変だけど、慣れると面白いです。
複数のチャンネル持ってると、新しいチャンネル作ることだってできますからね。

洋楽器と和楽器が一緒に演奏するとき、壁になるリズム感や音階も、一方的にどちらかが合わせるんではなくて、違う着地点を探ることだってできます。
いろんな音楽に挑戦できる環境は、本当に幸せです。

NIKOのまじめな音楽のお話でした。