でも、この電車はすぐ止まらなかった。ほとんど他の乗客はいなかったが、少ない乗客たちは電車に乗ることに慣れているのか大人しく座っていたが、ズーはじっと出来ず、ウロウロ歩き回ったり吊り革で遊んでいた。アンは、肘に顎を置きながらつまらなそうに窓の外を見ていた。さっちゃんは、ちょこまかと動くズーに注意しつつ他の乗客を観察していた。ナミだけは、子どものように目を輝かせながら変わる窓の景色を楽しんでおり、トンネルに入る度に小さな感性を上げるのでアンに注意されていた。
そうして電車は、「仲間(チーム)」と他の乗客を乗せて一時間半かけて次の駅に着いた。その頃には、心地良い揺れにナミとアンは、ウトウトしてしまい、ズーはナミ・アン・さっちゃんの向いの席をベッドのようにして寝てしまっていた。次の駅に着き「仲間(チーム)」は、電車から降りたが他の乗客は一人か二人ぐらいしか降りなかった。