私は、続けざまに絶叫系に乗ることになってテンションが下がりまくっていた。
和泉「小宮さん」
ふいに朝地くんに声をかけられ見上げると朝地くんが私の横に来てくれた。
和泉「絶叫系、苦手?」
陽菜「少し。」
和泉「じゃあ、僕が隣にいるよ」
優しい笑顔でそう言ってくれた。私は、照れて俯きながらお礼を言った。
富美ちゃんが微笑みながら陽菜ちゃんと朝地くんの様子を見ていた。私は、富美ちゃんとアトラクションに乗りながらこんなことを聞いてしまった。
花音「富美ちゃんは、陽菜ちゃんの味方なの?」
富美「なんで?」
質問に質問返し。しかも本当に分からないって顔だった。
花音「えっ・・・」
富美「私は、2人の味方。でも、和泉くんが選んだ答えに反対するつもりもないよ」
花音「・・・・・・・・・」
富美「だから、花音ちゃんも頑張って!」
その言葉に少し救われ、少しの勇気をもらった。それを言い終わると富美ちゃんは前を向いて楽しそうにし始めた。
富美「さぁ、楽しも〜」
富美ちゃんは、絶叫系が好きらしい。私は、微笑ましくなって気持ちを切り替えられた。
その後も絶叫系のアトラクションが続いたがずっと朝地くんが隣にいてくれたおかげで不思議と恐くなかった。でも、さすがに疲れてきた頃に天王寺くんが提案してくれてコーヒーカップに乗ることになった。
私は、また朝地くんと一緒になったが花音もこっちの組になって2人で朝地くんを挟む形になった。そして、勢いで動いたであろう癒月もこっちの組になった。
富美「癒月〜、そっちは平和組なんだからあんまり回すなよ〜w」
富美は、天王寺くんと癒月と彼氏の海崎くんに守られていた。
癒月「富美も〜、私の彼を取らないでよ〜w」
富美「取らないよ〜、私も彼氏いるので〜w」
2人が不毛なやり取りをしている間にコーヒーカップが回り始めた。
凉「富美ちゃん😏」
富美「うん😏」
和志「やめてー💦」
陽菜「ん?」
海崎くんの叫び声に富美たちの組を見ると富美と天王寺くんがハンドルを思いっきり回していてコーヒーカップがヤバい事になっていて海崎くんが珍しく終わった顔をしていた。
和泉「こっちは大丈夫だから」
朝地くんの声にこっちの組を見ると朝地くんが優しく回してくれていた。
癒月「和志くんが死んじゃっているからこのあとご飯にしようか〜」
そんなことを言っているが癒月も楽しそうに海崎くんを見ていた。
とりあえず平和な組に入れて朝地くんが隣にいてくれて良かったと思った。