飛翔魔法を使えるようになったとは言えアンの飛翔魔法では到底、さっちゃんには敵わずナミ・ズー・アンが小さな街に着くのに数分かかってしまった。最初こそ火魔法で戦隊レッドの手を火傷させ風魔法で戦隊グリーンを転けさせたさっちゃんだったがナミが着いた時には身体を掴まれて戦隊イエローに首を絞められていた。
ナミ「もう!」
アン「あっ、馬鹿!汗」
ナミ「怒りを抑えていつものように冷静に魔法を出せば充分、勝てるのに!」
さっちゃん「ナミちゃん…」
ナミ「目、瞑っていてねぇ」
ズー「ナミちゃん任せて。」
ズーの言葉にズーを見て頷いたナミは、空に利き手を翳した。どんよりしていた雲から急に太陽が出てきて空を見上げてしまった戦隊ヒーローは目をくらませ慌てた戦隊イエローが手を離してしまいさっちゃんはズーに腕を引かれて助け出された。
アン「勘弁してよー」
ナミ「本当に魔法の力がいるのか、いたとしても冷静に魔法を出してね。」
さっちゃん「うん。」
戦隊レッド「おい!」
戦隊ヒーローが「仲間(チーム)」に詰め寄ろうとしたが戦隊ヒーローに両手を翳したナミが戦隊ヒーローの頭上に雷魔法を落としたので戦隊ヒーローは地面に倒れ気付いた時には小さな街の住民に縛り上げられていた。
「仲間(チーム)」は、一晩、小さな街で過ごしたが魔法を使い最強の雷魔法を使ってしまったナミはずっと眠り続けていた。その側でさっちゃんは体育座りをしながら考えていた。