一昔前、大人が「甘いジュースは骨を溶かす」と脅しめいた警告をしていた。
それを聞いた子供は、丸でジュースに骨を溶かす毒でも入っているような
恐ろしいイメージを抱くが、それは半分嘘である。
私も「砂糖が大量に入った清涼飲料水は、

子供に糖尿病のリスクが及ぶ怖さがある」と
述べたが、ジュースひいては砂糖だけが悪いという偏見も良くない。
確かにジュースや糖分の多い菓子類は摂らないに越した事はないかも

知れないが、フードファシズムに陥らないように注意が必要だ。

さて、糖質と血糖、糖質とビタミンB1との関わりについて話したが、
カルシウムと精神に関しても、興味深い話がある。
カルシウムは骨を強くしたり、イライラを鎮めたりする効果があるのが
大衆的イメージだが、実は生命の維持に関わる重要な働きをしている。
カルシウムは体重の1~2%を占め、そのうち99%は骨や歯に存在し、
残りの1%は血液中に存在し、心機能や血液凝固、筋収縮などに関与している。

 

参考URL
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail660.html

 

●カルシウムの汚染に関する注意

カルシウムは牛乳、乳製品に多く含まれるが、

原発事故後は放射性ストロンチウムが混入している恐れがある。
カルシウムとストロンチウムは、性質が似ているからだ。
原発事故では海の汚染が深刻な為、

サプリメントの原料となる牡蠣の汚染が懸念される。
また、過去にも核実験が行われた1960年代に、
北海道の牛の骨から千ベクレル/kgを超えるストロンチウムが検出されていた。
ニュースでは殆ど報じられていないが、子供達が給食で飲む牛乳までも
汚染されていたかも知れない由々しい話である。
原発事故後の自然界のストロンチウムについても、
調査して正確な情報を提供してもらいたいものだ。
話が逸れてしまったが、乳製品やサプリメントからカルシウムを補給したい場合、
一先ず注意しておいた方がいいだろう。
豊富なカルシウムとアルギン酸を含むひじきは有効かも知れない。
アルギン酸は、放射線ストロンチウムを体外に排出する成分として注目される。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/48/4/48_4_283/_pdf
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1900.html

 

●カルシウムの精神に対する影響

このようにカルシウムは化学合成出来ず、体内でも合成出来ない事から、
不足しないように気を付ける必要がある。
不足すると、精神症状では過敏、緊張、不安、抑鬱、不眠、

多動などの症状が現れる。
パニック発作などの不安障害と紛らわしい症状が出るのだ。

「低血糖と女性ホルモンの関係」では、

冬季鬱がセロトニン不足を助長する事を述べたが、
日照時間の減少は、カルシウムの吸収をも抑制してしまうのだ。
敵視されがちな紫外線だが、カルシウムの吸収に必要で、
紫外線つまり太陽光を浴びない生活は、カルシウム不足を助長する。
カルシウムは吸収され難いミネラルで、

太陽光を浴びるかビタミンDを摂取しないと、
折角摂取しても体内に吸収されなくなってしまう。

 

http://yuzuman.sakura.ne.jp/karumagu.html
 

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砂糖は糖尿病の危険因子であり、麻薬性がある事は述べたが、
それ以外にも体内のミネラルを奪ってしまう弊害がある。
特に子供を持つ親の層に取ってはナーバスになってしまう話かも知れない。
砂糖は「カルシウム泥棒」と皮肉られ、
摂り過ぎにより体内のカルシウム不足を招く事が知られている。
砂糖を過剰摂取するとブドウ糖が不完全燃焼して乳酸ができ、

血液が酸性に傾く。
これを中和する為に重炭酸イオンが使われるが、それ以上乳酸が増えると、
骨から炭酸カルシウムが溶け出してしまう。
「砂糖(ジュース)は骨を溶かす」などと砂糖を目の敵にするような事も
言われているが、砂糖そのものが骨を溶かす訳では決してない。
重要なのは過剰摂取を控える事と、食事のバランスなのだ。
また、砂糖を分解する為にビタミンB1が使われる。
ビタミンB1はあらゆる糖質を分解する為の必須の「補酵素」であり、
脚気を防ぐ栄養素として最初に発見されたビタミンだ。
『JIN-仁-』でも主人公・南方仁が、脚気を起こした橘栄に、
幕末時代では発見されていなかったビタミンB1によって

治療を試みる場面があった。
脚気は白米に偏った食生活が原因で起こる病気だと後に分かったが、
それまでは不治の病だった。

 

参考URL
http://ameblo.jp/yumie-koike/entry-11019915483.html

 

●最初のビタミン、ビタミンB1(チアミン)について

元禄時代(1700年頃)から江戸などで白米を食べる習慣が広がった事で、

脚気が急増した。
この脚気は江戸の食生活が原因だったが、当時は風土病のように思われ、
「江戸患い」とも呼ばれた。
そんな中「蕎麦を食べる人は脚気にならない」という噂が広まり、
蕎麦が一気に人気を集めたのだ。
その名残で、今でも関東ではうどんより蕎麦が好まれている。

ビタミンB1は、1910年に東京帝国大学の鈴木梅太郎博士によって、
米糠の中から脚気を防ぐ成分として発見された。
しかし脚気が栄養の欠乏によって起こる事は、日清戦争の時に遡る。
日清戦争では陸軍兵士23万人中4万人(6人に1人)が脚気に罹り、
約4000人が亡くなった。
そこで当時の海軍軍医であった高木兼寛は船員の食事を
白米中心の日本食主体から麦飯や動物性食品中心の洋食主体に

変えるよう指示し、287日の航海で脚気患者を

333名中14名(22人に1人)に減らす事が出来た。
それから15年後、鈴木梅太郎博士によって米糠からビタミンB1の結晶を
抽出する事に成功したのだ。

 

http://vitamine.jp/bita/bitab105.html
http://iroha-japan.net/iroha/B02_food/04_soba.html

 

このように、白米は明治~戦時中に掛けて脚気を引き起こし、
最悪期の1923年には26,786人の死者を出した暗い歴史がある。
先述の『JIN-仁-』でも、江戸時代にタイムスリップした南方が、
白米ばかり食す江戸の食生活に驚く場面がある。
事実、白米にはビタミンB1が全く含まれていない訳ではないが、
炭水化物(糖質)以外の栄養に乏しい。
糖質を分解する為により多くのビタミンB1が使われる為、
白米の過剰摂取は、ビタミンB1不足を一層招く。
それに対し、玄米や蕎麦には豊富なビタミンB群が含まれている。
玄米の場合は糖質と一緒にビタミンB1を摂取している事になる為、
白米を常食するよりずっと脚気になり難いのだ。

 

●ビタミンB1不足が精神にもたらす影響

時代と共に脚気の猛威は去ったが、ビタミンB1不足は身近な問題だ。
白米をあまり食べない人でも、インスタント食品や菓子類、
清涼飲料水を摂り過ぎる生活は、ビタミンB1を壊してしまう。
ビタミンB1は摂取エネルギーの6割になる糖質の代謝に不可欠な栄養素であり、
ビタミンB1の不足=全身へのエネルギー供給不足になると、
慢性的な疲労、疲れと言った形で現れる。
特にブドウ糖しかエネルギーに出来ない脳に取っては、
最も重要かつ基本的な栄養素という事になる。
この事から、砂糖や糖質の摂り過ぎは、低血糖による精神不安定を

招くだけではなく、ビタミンB1不足による精神不安定も引き起こす。

 

http://vitamin-action.com/2013/03/%E3%80%8C%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3b1%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%92%E9%8E%AE%E3%82%81%E3%82%8B%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%AE%89%E5%AE%9A%E4%BD%9C%E7%94%A8/
 

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前回述べた「低血糖のメカニズム」。
これは健常男性よりも健常女性が気を付けるべき問題だ。
その訳は、女性特有の体質に関係している。
女性ホルモンの一つである黄体ホルモンが、
セロトニンを急激に低下させているのである。

 

参考URL
http://nonpms.slow-beauty.net/g-hormone.html

 

●セロトニンの働き

ここにおける、男性と女性の決定的な違いはホルモンの影響である。
女性のセロトニン分泌量は男性の半分となっている。
セロトニンは、心身の安定に関わる重要な物質であり、
不足するとやる気や集中力の低下、イライラ、落ち込み、不眠など、
心身に様々な悪影響を及ぼす。
セロトニンは「ノルアドレナリン」「ドーパミン」と並ぶ
「三大神経伝達物質」とも呼ばれる。
男性でも気を付けなければいけないのが、ネット依存、ゲーム依存、
アルコール依存などの依存症も、セロトニン不足により
ノルアドレナリンとドーパミンが暴走する事により起こる事だ。
また、食生活は勿論、運動不足、そして太陽光を浴びない生活も
容易にセロトニン不足を引き起こしてしまう。

 

http://www.human-sb.com/serotonin/lack_of_serotonin.html

 

太陽光を浴びない事によるセロトニン不足は、
特に日本海側地域で気を付けるべき問題だ。
日本海側では冬の日照時間が短く、北海道南部~新潟県北部では、
1月の日照時間が40時間未満になる地域もある。
同様に高緯度のヨーロッパでは、冬の日照時間が極端に短くなり、
ロンドンでは、平年12月~1月の日照時間がそれぞれ40時間程度である。
イギリスでは、日照不足による「冬季うつ」の患者が500万人に上り、
公共の場所に治療用の「高照度照明」が置かれるなど、

冬季うつに対する認識が強い。

 

http://portal.lighttherapy.jp/news/post_117.html

 

●女性は砂糖依存になり易い

黄体ホルモンはセロトニンを下げる作用がある事は述べたが、
便秘を起こす事と「インスリンの効きを悪くする」事が知られている。
インスリンが十分に働かなくなると、血糖値が「上がって」しまう。
するとインスリンをもっと分泌する為「低血糖」になってしまう。
また、砂糖にはドーパミンやセロトニンの分泌を促す作用がある。
それ自体は悪い作用ではないが、ストレスを感じると甘いもので

紛らわすようになると、砂糖中毒に繋がる。
その為「セロトニンの低下」と「低血糖による不調」によって、悪循環に陥り易い。
黄体ホルモンは本来、妊娠に備えて脂肪や水分を蓄える為の

必須なホルモンであるが、こうした女性の身体特有の働きによって、

様々な不調(PMS)に悩まされてしまうのだ。

 

http://pms-hygeia.jp/contents/mechanism/11.html
http://tst.japan-topics.com/sugar-addiction

 

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