最近よく見かける広告手法
・ポッキー
http://pocky.jp/enjoy2/pockyboard/main_ver2.html
・ユニクロ
これらはどちらも、全世界の人が同時に参加できる機能を搭載している。
その技術のすごさの割りに、
動作がサクサクなのがすごい。
この広告手法から感じること。
①販売促進(プロモーション)と広告(アドバタイジング)の緩やかな分離傾向
②コンテンツ化した広告
③消費者参加型広告→CGMの進化系
まず①について。
タイトルは忘れたが、これについては以前読んだ本に書いてあった。
現在の広告は、販売促進と企業・商品認知が混ざり合い、
整理されないままパッケージ化されている。
それが悪いことではないし、何も知らないクライアントにとっては一石二鳥だろう。
ただ、インターネットが普及し、
消費者の賢さが顕著に現れ、
また、消費者に選択の主導権が移り始めた現在、
上からの押し付け広告や一方的な広告はもう通用しない。
みなさんも経験してていると思うが、
最近インターネットで検索しても、
その上位に来るのは商品広告であったり、オークション系ばかりではないだろうか?
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は
商品を売ることに対しては適している。
しかしそれは、消費者の検索時の曖昧な心理に付け込んだ、
一方的な広告でしかない。
それがgo0gleのやっていること。
世界の広告代理店がやていること。
クライアントの望むこと。
それに一石を投じる考えが、
『販売促進(プロモーション)と広告(アドバタイジング)の分離』だ。
そしてその前提にあるべきは、
『広告(以下アドバタイジング)による企業イメージ・企業価値の確立』だ。
つまりこれからは、マスアドバタイジングにより企業イメージを高め、
それと同時に、もしくはその後、
マス又はセグメントによる販売促進(以下プロモーション)を強化していかなければならない。
そうすると、企業価値の高い、イメージのよい企業であれば、
SEOで検索上位に来たとしても不快に思うことは少ない。
ここで重要となるのは、②の視点だ。
≪アドバタイジングはコンテンツ化し、
プロモーションは消費者のリアルもしくはバーチャルリアル体験が必要となってくる≫
ということだ。
アドバタイジングの中では、
まず消費者のココロを掴み、再度訪問してもらうような仕組み、
つまりコンテンツ化したアドバタイジングの中で、
いかに企業価値を伝えていくのこという視点が極めて重要となってくる。
これに対し、プロモーションがコンテンツ化してしまうと、
今までの広告と変わらず混沌とした広告となり、
消費者が置き去りにされてしまう。
そのため、消費者がアドバタイジングで感じたイメージに加え、
『どれだけその商品に対して具体的なイメージが浮かぶか?』
という点が重要になってくる。
いわゆる『こだわり』、言い換えれば『ダンディズム』だ。
この整理された、アドバタイジングとプロモーションのバランスを
柔軟かつ自在に変化させ、消費者にとってより有益な情報・体験を提供することが、
これからの広告には必要なのではないだろうか。
さらにその先を考えるのであれば、③の視点が大切になる。
CGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)という考えは、
今や常識となった。
インターネットが普及し、ブログが発達した現在、
CGMを生かした口コミ(バズ)マーケティングに便乗しようとする企業は多い。
口コミが生きてくるこ場面は、
アドバタイジングとプロモーションの両段階であり得る。
アドバタイジングの段階であれば、
ポッキー・ユニクロのように、
消費者参加型とすることで自分も楽しみ、人にも伝えられる。
これはブログでの口コミをかなり意識したつくりのように思える。
ブログというインフラネットワークの力と、ブログの利用者セグメントを
じっくりとマーケティングした結果だろう。
これはまさに成功事例だ。
しかし、それを受けて消費者がそのまま
『購入する』ということはなかなかあり得ない。
それは商品の特性上仕方ないからだ。
ただ、それを見越してこんな広告を出すということは、
アドバタイジングとプロモーションを分離して考えたとしか考えられない。
そしてアドバタイジングに重点を置いたことが見えてくる。
この視点を持ったポッキーとユニクロは
先ほど述べた俺の考察からすれば、
近いうちに思いもしないプロモーションを仕掛けてくるだろう。
思いもしないプロモーションとは何か?
それを考える上でのヒントは、
プロモーション段階で口コミが生きてくるということはどういうことか?
という点と関係がある。
現在似た商品が無数にあるが、
見知らぬ商品に手を出すことはあまりない。
やはり知っている商品に手が伸びる。
ではこんな場合はどうだろう?
あるA商品が欲しくてインターネットで調べていたら、
あるブログでA商品を押した記事があった。
また、ある友達に聞いたら、
A商品の感想や、A商品を提供してる企業のことを教えてくれた。
それは悪い感想だった。
またあるシチュエーションで、友達と買い物に行ったとする。
このとき友達が「A商品はいい」と言った。
これらの状況は、時間軸によって影響度が違うと思う。
・ブログ→あくまでも参考程度。
そのため、実際に購買行動に移すときの影響力はさほどでもない。
・友人の意見→適度な影響力を持つ。
そのため、その友人の言ったことの内容に購買が左右される。
しかし、その友人の言葉を裏切ることも可能。
・購買中の友人の意見→かなりの影響力を持つ
そのため、この友人のマイナス意見は必ず取り入れられ、
プラス意見はかなりの割合で肯定され、購買につながる可能性が高い。
このように、一概に口コミといっても、
それが影響する場面を想定しなければあまり効果がない。
それを踏まえれば、
おそらく自分もしくは友人と買い物に行ったとき
ネガティブな発言を引き起こさないような、
「おもしろそう」や「楽しい」という会話の弾むプロモーションを仕掛けてくると考えられる。
そんなプロモーションがされる日を楽しみに、
今後の動きを見守ってみるのも
広告に携わる人間として楽しいかもしれない。
しかしどうであれ重要最もなことは、
クライアントが何を求め、消費者に何を提供したいのか?
また、消費者は何を求めていて、どんなことを考えているのか?
この両輪ともいえる視点から提案したり解決していかなければ
大手広告代理店と大手メディアの金による支配は
当分終わらないだろう。
『常にクライアントと消費者の間で悩み続ける。』
こうした姿勢が新たな広告の時代を創り、
世界を動かすのではないだろうか?
非常にそれが難しいというのは、みなさん承知の通りだと思います・・・。
しかし、『困難だけれども不可能ではない。』
困難と不可能はコインの裏と表の関係であり、
可能性を探して問題を見れば『困難』となり、
可能性を放棄して問題を見れば『不可能』となる。
俺は常に可能性を追求したい。
そのためには、現在抱えるパラダイムを変化させる、
『柔軟な視点と寛容性』
が必要となる。
この点を意識させてくれたポッキーとユニクロの広告。
すばらしい発想でこれからも楽しませてください。
長々と書きましたが、お付き合いありがとうございます。
まぁこんな自分勝手な意見を書く日も
悪くない。
