富良野市でチーズ作りが始まったのは1983年のこと。
当時もすっかり有名になっていた「ふらのワイン」をチーズと組み合わせ、ほかに類を見ない「ワインチェダー」が開発された。
作り方は、牛乳を固めたカードを、一度粗く砕いて赤ワインに浸してよく染み込ませ、再びまとめてチーズの型に入れる。
ワインに染まったかたまりがくっつき合うので、できたチーズにワイン色のひび割れ模様が入る。
これをゆっくり熟成させると、大理石のように美しくきめ細やかなチーズとなるのだ。
フランスでもイタリアでも、チーズとワインは同じ土地で作られたものがよく合うといわれる。
ゆっくりと時間をかけて生まれるものは、同じ空気がなじんでいて味の相性もいいのだろう。
しかもここではチーズとワインが一緒に同時に熟成するのだから、なんと幸せなことだろうか。
このチーズは遠方から取り寄せなどせずに、富良野まで出かけて行って、生まれた所の空気を吸いながら食べたいものだ。
自然の恵をありがたくいただく。
