LP認定講師の宮西ナオ子です![]()
先日、厚さが5センチほどもある立派な書籍が届きました。

『高度経済成長を底辺で支えた<金の卵>
中卒「集団就職者」それぞれの春夏秋冬』(蕗書房)
というタイトルで総ページ数は720ページ。
昨今では珍しくズシーンと手ごたえのある重さです。
測定したら800グラム。著者は基佐江里さん。
肩書は「中卒集団就職者」と書かれています。
実は彼とは22,3年の間、一緒にがんの専門誌に携わってきました。
1999年に日本で初めてのがん専門医療情報誌
『月刊がん もっといい日』が発刊されてから
基さんは編集に携わり、『がんを治す完全ガイド』
『統合医療でがんに克つ』ほかさまざまな
がん専門雑誌の編集長を経て2009年4月、
株式会社蕗書房を設立。
現在は季刊誌『ライフライン21 がんの先進医療』を発行。
この雑誌で私も山田邦子さんの
「山田邦子のがんとのやさしい付き合い方
そこが知りたい」と
「宮西ナオ子のがんに挑むサプリメント
徹底リサーチ」のページを担当していますが、
基氏は長年、このようながん専門誌をてがけながらも
常に大きなライフワークについて語っていました。
それは「集団就職」に関する本を出したいということでした![]()
基氏自らが1946年1月に満蒙開拓移民の子として
中国遼寧省に生まれ、その後、鹿児島県与論島で育ち、
1961年3月に与論中学を卒業後、
集団就職で上京されたおひとりです。
さて、ここで「集団就職」という言葉を
知らない人もいるかもしれません。
これは、かつての日本で行われていた
雇用の一形態であり、地方の新規中学や高校卒の人が
大都市の企業や店舗などへ集団で就職することをいいます。
特に戦後復興期、
昭和30年代から40年代にかけての集団就職する人は
「金の卵」と呼ばれていました。
基氏もそのような集団就職組の一人として上京した後、
働きながら神奈川工業高等学校定時制電気科を経て
日本大学文理学部哲学科に学び、
同大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。
転職を重ねながら編集者生活を経て
出版社を立ち上げたわけですが、
取材などでお目にかかって雑談などがはずむたびに、
集団就職のドキュメンタリーを出版したいと
常々おっしゃっていたのです。
そしてその結果が、この書籍です![]()
基氏からすれば30年も前からの夢の実現であり、
50名以上の方へのインタビューと
自分史を綴っている本書は圧巻で、
かけがいのない歴史的宝物といえるでしょう。
今、「風の時代」を迎え、
新しいライフスタイルを創造しつつある私たちですが、
その昔、高度経済成長時代に底辺で支えてくださった、
このような名もなき人々の努力と頑張りがあったからこそ、
今の私たちの生活があるわけで、感謝の念に満たされます。
彼らが生きた証にはさまざまな人生ドラマが
描かれていますが、一人一人が夢と希望をもって
誠実に自分の人生を生きてきたストーリーには感動します。
そして超多忙な編集者として、経営者として、
激務の中で自身のライフワークを完成させた
基氏の偉業に大きな拍手を送りたいと思います![]()
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プロフィール
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宮西ナオ子(みやにしなおこ)
生き方研究家・Ph.D.(博士/総合社会文化)、
総合社会文化ライター・作家、
エッセイスト・インタビュアー、女性能楽研究家、
愛玩動物飼養管理士、
アルケミスト認定ユニバーサルヒーラー、
アルケミスト認定アニマルコミュニケーター。
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業後、
広告代理店、旅行代理店を経、
トラベルライターからフリーライターに。
環境問題、美容と健康関連、生き方についての
記事を新聞・雑誌・単行本等に執筆・講演。
経営コンサルタントの船井幸雄氏関連の
仕事と産経新聞の夕刊特集担当、
がん専門誌の記事執筆に携わる。
2001年には日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻入学。
2003年修士取得、2006年、女性が演じる能楽について
研究しPh.D.(博士/総合社会文化)取得。
同時に当時注目された書籍
『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』や
『男性更年期はリニューアルの時』
『発酵のチカラ』『眠る前の7分間』
『女性と能楽』など関連のテーマで地方自治体、
倫理法人会ほか各地で講演活動などを行う。
また大手企業に「誉める技術とコミュニケーション」
「聞く力」などのセミナーも行う。
2013年、東久邇宮文化褒章受章。
東京新聞でペットと有名人のコーナーを担当し、
アニマルコミュニケーションやエネルギーワークなども学ぶ。