ネットで見ると、かなりはしょって書かれているけど、少し踏み込むと・・・こんな感じ。
 
当方の資金に限度があるし、想定される額情報を知っておく必要がある(要するに設計金額というもの)。
 
設定金額の算出方法は・・・・
ガチガチに積み上げて積算すると、恐ろしい金額になります。
ガチガチというのは、公共工事等で指示され積算したもので、指示された積算項目を積み上げて合算すれば、積み残しはない。(←計算し忘れた!!ということはないという意味)
 
このページにかなり分かりやすく記載されているので参考にするとよいです。
これは平成22年データですが、国土交通省が毎年市場調査をして公開しているものです。業者さんもこの数値を利用して積算しています。
 
ページ半ば下あたりに「工事費構成表」なるものがありますが、工事の総額はこのような構成になっています。比率は参考になりますね。
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このページでは人件費を算出するための数値が拾いだされています。
人件費の計算の仕方ですが・・・
たとえば、山梨県の塗装工の1日(8時間)労務単価は17,400円。次に塗装工事歩掛りで、「二液形ポリウレタンエナメル」の刷毛塗り1回目の数値(歩掛り)は0.020。つまり、山梨県の職人さんが塗装面積100㎡を塗装剤「二液形ポリウレタンエナメル」系を使って、1回目の刷毛塗りした時の人件費は・・・・100㎡×0.02人工×17,400円=34,800円ということになります。裏返せば2日間仕事ということです。(←熟練工がやれば日数を減らして業者に入る金額も多くなるということでもあります)
こんな感じで仕様にあわせた工事内容を合算していけば、人件費は算出できます。
 
その他、材料費(塗料)、工具損料(刷毛など)等々、加算していけば工事費総額が算出できます。(材料費等の個々の金額データは、ネットで簡単に得ることはできるはずです。1Lで何㎡塗れるかの記載もあるし)
 
まあ、ガチガチ(全ての構成項目に金額を入れるということ)に積算すると、すごい金額になるわけです。(←まぁ、この金額が本来の適正金額なのですが・・・)
私は、構成項目の「材料費」「人件費」「工賃損料」を除いた部分(本来は「直接工事費」部分ですが)は、企業努力で金額を落とせる部分だと思っています。(0にさせるということではありません。0にしたら、企業として成り立ちません。)
 
国土交通省の労務単価は、実際の単価より高いはずです。それらを加味すると、このくらいの金額・・・・と数値が出てきます。
 
全ての業者さんが、ガチガチ算出しているわけではなりません。今までの経験値で数値をあてはめて見積もりを作成していることが多いと思います。
 
今回、9社から見積もりをいただいたのですが、当然のことながら、ガチガチタイプと経験値タイプと完全に2パタンにわかれました。
当然のことながら、経験値パタンの方が安いです。
 
あとは、経験値パターン業者さんの中からどのように選ぶかになります。今回は塗装ということで、塗料と塗り回数、塗る場所の確認だけすれば・・・概ね間違いはありません。
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