話題の「6人目のダイナマン」さん(名前がまた変わりましたね)、当ブログの釣り記事に引っかかったことが余程悔しかったのか、しばらく野次的な記事が続いていましたが、このところ少し持ち直してきたようです。
数日前に以下の記事をアップ(おそらく再掲)されていました。
http://ameblo.jp/miumalovely/entry-10793072078.html
この記事では、
「出塁率の高い選手は比例して得点できる確率も高い。」
というのが誤りであると述べているのですが、当ブログのhttp://ameblo.jp/lowver/entry-11223888667.htmlの記事で、この主張のおかしなところを指摘したばかりです。
野球というゲームの性質から考えると、出塁してホームインするという確率には主に以下の要素が絡んでくると考えられます。
(a) 本人の出塁率
(b) 本人の長打率(出塁した時点で先の塁にいる方が生還しやすい)
(c) 本人の進塁能力(主に走力)
(d) 後続打者の打率・長打率
普通、出塁率が高い選手が得点できる確率が高いと考えるのは、出塁率が高い方がそれだけ得点し得る機会が多いと考えられるからです。だから、上記で(a)の要素を挙げているわけです。
「6人目のダイナマン」さんの記事では、出塁率が高い選手が「出塁が得点に繋がる確率」「ホームラン以外の出塁が得点に繋がる確率」が必ずしも高くないことを挙げています。しかし「(ホームラン以外の)出塁が得点に繋がる確率」は(b)~(d)のみを評価しているわけで、これらは本人の出塁率とそれほど関係しそうもありませんから、当然の結果なわけです。
ですから、「6人目のダイナマン」さんの記事は、世間で考えられているような「出塁率が高い選手は、得点できる確率も高い」を反証したことにはなっておらず、世間で考えられているかどうかが不明な「出塁率が高い選手は、出塁したときに得点できる確率が高い」を反証しただけなわけです。
実際に、以前収集したMLBの1991年~2010年で2000打席以上の選手データを用いて、相関を調べてみました。
まず、世間で信じられているという「出塁率」と「得点率」(=得点/打席数)の相関係数ですが、0.667でした。相関がとても強いというほどでもありませんが、まぁ関係はあるかなと解釈できるレベルです。
一方、「6人目のダイナマン」さんが果敢に挑戦された「出塁率」と「出塁が得点に繋がる確率」や「出塁率」と「ホームラン以外の出塁が得点に繋がる確率」の相関係数はそれぞれ0.071と-0.049でした。確かに関係がなさそうに思えるレベルでした。当然の結果でしょう。
ご本人は『世間一般の「固定観念」を根底を覆す内容です』と述べられていますが、非常に恥ずかしい間違いなので訂正された方が良いかと思います。