身体は体重は減り続けていくと、たとえ体脂肪を使って十分エネルギーを賄えるとしても、危機感を覚えます。
なぜカロリー不足に対して簡単に対処できるにもかかわらず、危機感を感じるのでしょうか。
理由は、身体の危機管理システムはダイエットを始める前の状態を基準にしているからです。
身体はダイエット前の摂取エネルギーを当然もらえるもの、消費エネルギーは当然これだけで済むものと捉えています。
あてにしているエネルギーをベースにして、身体の正常化を図っていますから、あてにしていた摂取エネルギーが貰えなくなると、ショックを起こしホメオスタシスを発動させてしまうのです。
ですからどんなに太っていようと、身体にエネルギーがあろうと、ダイエット前の状態と比較しますから、簡単にホメオスタシスが発動し、プラトーになってしまうのです。
ホメオスタシスがいつもはたらいていると、いくらダイエットを過酷に行っても一向に成果が来ません。
このような理屈を知ってしまうと「打つ手がないのか」と思ってしまいがちなんですが、それならばダイエットに成功した人はいないはずですよね。
ということは、「うまくいった人はなぜ、プラトーを克服できたのか」理由を突き止めれば、解決法が見えてきます。
実は、プラトーから脱する時には、すでにホメオスタシスが働かなくなっていたのです。
正確には次のプラトーになるまでの間、ホメオスタシスのはたらきは抑えれるのです。
そのため再度、ダイエットの効果が現れるようになるのです。
Q「なぜ、ホメオスタシスがはたらかなかったのでしょうか」
A「それは身体が危機感を感じなくなったからです」
Q「では、なぜ危機感を感じなくなったのでしょうか」
A「それは危機管理システムの基準が変わったからです。危機管
理システムはプラトーの状態を『基準』と認識し直したのです」
現在の状態が基準ですから、危機感を感じることはありませんし、ホメオスタシスは(最大限に)発動しません。
そのため身体は代謝を抑える必要もなく、体調が戻り活動エネルギーが消費しやすくなります。
エネルギーの赤字が起こっても、体脂肪をエネルギーに変換して補います。
すると体重や体脂肪、サイズの減少が再び起きるのです。
これがプラトーを打破した人に、共通して起こる現象です。
ではプラトーと打破した人は、どのように基準を変えることができたのでしょうか。
「実は何もしなかったのです」
正確にいうと、停滞期の間も以前とおなじ努力を続けたのです。
あきらめずに続けたのです。
停滞期の初めの頃は、ホメオスタシスが最大限にはたらいています。
ところがある一定期間続けていくと、身体は「現状こそが正しい」と認識し直してくれるのです。
認識し直すまでどれくらいの期間が必要かといえば、一般的に約1ヶ月といわれています。
かなりの長丁場ですので、途中で諦めてしまうのも頷けます。
これらを踏まえて考えると、停滞期には成果が出ないことを一旦忘れて、
「身体を現状に慣れさせる期間」
と捉え直す必要があります。
そうすれば、記録が横ばいでも諦めず継続していけるでしょう。
・まとめ
○ダイエットに対する甘い認識を改めること
○ダイエットにプラトーはつきもの
○パニックを起こしたり、不安を感じることがあっても、冷静
になること
○結果が出なくても、継続して行うこと
○焦って、摂取カロリーをカットしないこと
○運動が楽に感じたら、より強いストレスを身体に与えること
○1ヶ月は停滞期であることを覚悟して、気長に取り組むこと
○ダイエットには、何度も停滞期が訪れることを肝に銘じること
ダイエットマスター 楠本将司