LOVIT & THE VANTLINES -16ページ目

『レヴォリューション No.3 』 著/金城 一紀(角

レヴォリューション No.3/金城 一紀
¥1,155
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出版社 / 著者からの内容紹介



君たち、世界を変えてみたくないか?



オチコボレ高校に通う「僕」たちは、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ強面のヤツらまでもががっちりガードするお嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。



~あらすじ~


どういうわけか有名進学校ばかり集まっている新宿区において、陸の孤島のごとくたった一校だけ存在している典型的オチコボレ男子高。しかも周りの有名進学校の連中には、(1)偏差値が脳死と判定されてしまうくらい血圧値しかない (2)学歴社会において『生ける屍』に近い存在だから (3)『殺しても死にそうにないから』、という理由から『ゾンビ』と呼ばれている。そんな男たちが集まって結成されたのが、ザ・ゾンビーズだ。

 そもそもは、まだ一年坊主だった二年前のある日、生物の授業中のドクター・モローの言葉が発端だった。

「君たち、世界を変えてみたくはないか?」

「遺伝子戦略で高学歴の人間たちが群れ集まって形成している窮屈な階級社会に、風穴を開けてやるんだ」「勉強が得意な女の子の遺伝子を獲得しろ」「努力だ」

ドクター・モローの言葉に感電してしまった連中が自然発生的に集まり、風穴を開けるために、ザ・ゾンビーズは結成された。狙うは、偏差値も美女占有率も高い女子高『聖和女学院』の学園祭に潜り込み、ナンパをすること。さっそく潜入作戦の準備は始められた!


・・・・・オフィシャル HP参照・・・・・






けっこう泣けます!!


自分が女子高生だったら、あまりのバカッぷりに鼻で笑いながら、結局こういう男の子を好きになっちゃうんだろうなぁって思う程、魅力的な大馬鹿野郎達が物語の中を、右へ左へ上へ下へと暴れまくります。

後にザ・ゾンビーズはシリーズ化され、第ニ段となる『フライ,ダディ,フライ』 はV6の岡田君が主演で映画化されています。


登場人物も、最高にカッコよくて、すごいチャーミング。


なんて言ったらいいかわかんないんですけど、とにかく物凄いパワーなんです!!
こちらまで全力疾走したくなります!!こういう感じの物語で泣かすのは本当に反則です(笑)




読み終えた後、フッと思ってしまいます。


















「世界を変えられるかも・・・・・」













『八日目の蝉』 著/角田 光代(中央公論新社 )

八日目の蝉/角田 光代
¥1,680
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出版社/著者からの内容紹介
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。





人を愛するというのは、とてつもなく絶望的なんです。

だけど、絶望的であるが故に美しいんだと思わせられる本です。


第一部と第二部の二部構成で話が作られていて、


第一部「誘拐犯の希和子と赤ちゃんの逃亡劇。」


第一部の主人公の女性は、不倫相手の赤ちゃんを衝動的に誘拐し育てます。

捜査の影に怯えながら、逃げて逃げて逃げまくります。


もちろん自分の犯してしまった罪への反省と恐怖と「この子を育てる」という責任感との葛藤が、

なんとも言えない位切ないんです。


いずれこの子も大きくなって、誘拐犯に育てられた事実を知る日がきっと来るだろうと悟りながらも、

動き出した運命は誰にも止められません。




第二部「誘拐犯の女に育てられた薫の物語。」



自らの生い立ちを否定し、「誘拐犯に育てられた娘」という十字架を背負って生きていきます。


また、この女性も不倫相手の間に子供を授かり「やはり私も父親の不倫相手に誘拐され、育てられた娘」と自分を運命を責めながら生きています。


ですが、奇しくも実の母親の愛情よりも、誘拐犯の女から受けた愛情の方が、深いことに気付き誘拐犯の母親と歩いた

思い出の地を、一歩一歩過去を抹消する行為にも似た形で、歩んでいきます。


「自分の人生を狂わせたあの女が憎い、だが自分の中の記憶にはあの女との思い出しか無い・・・・。」





もしかしたら幸せになれるかも、そんな考えをもたげた途端に全てが失われてしまった希和子。

そして取り残された世界で混乱と失望に喘いだ薫。やがて生まれくる新しい命・・・。



そして衝撃のラストシーンで、悪戯にもこの二つの運命が再び・・・・・・・。



とにかく読むのが辛い位のエンディングが待ち受けています。




『殺戮にいたる病』 著/我孫子 武丸(講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)/我孫子 武丸
¥600
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今回はミステリー。


出版社/著者からの内容紹介
永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。




これは僕の中の『ベストオブミステリー』です。



目を覆いたくなるほど人間がってる物語です。




まず、この作品の凄いところが1992年の作品で、今から17年前に書かれたということ!


現代家庭の荒廃や空洞化という点に着眼点を置くと更に恐ろしい本だと思えてきます。

現代社会が抱えている狂気が見えてしまうが故に、この本から受ける衝撃は一気に現実味を帯びてくる感じがします。


この作品では、一般的なミステリーのように犯人の殺人行為自体には特別なトリックがありません。

犯人はただ欲望に従って殺人を繰り返すだけなのです。


そして圧倒的なスピードでていき、最後の数行で神業の如く落としてきます。


とんでもない落ちです!!


まったく予想できませんでした!!



あまりの神業っぷりを理解できず、思わずもう一度数ページ前に戻り読み返してしまいます。


どんでん返しものが好きで、グロいのが大丈夫な方は、このった世界を通過しなきゃ損です。