美意識と品性と配偶者とのコミュニケーション
こんにちは。
夫婦コンサルタントの伊藤敏恵です。
皆さんは、ご自分の私生活の中に『美意識』を取り入れていらっしゃいますか?
美意識という言葉を辞典で調べてみますと、
■ 美に関する意識。美しさを受容したり創造したりするときの心の働き。(出典:デジタル大辞泉)
という意味が記載されておりました。
『美意識』という言葉を聞きますと、もしかしたら、多くの皆さんが、
■見た目に関する美しさ
という部分のみに着目するかもしれませんが、美意識とは見た目だけの話ではなく、私たちの人間性や態度、言葉、仕草などにも関係します。
例えば、言葉遣いですが、美しい言葉とそうでない言葉がありますが、丁寧な言葉というのは、美しい言葉として受け取れるのではないでしょうか。
私は、自分のプライベートでお付き合いをさせていただく皆さんに関しましては、言葉遣いを重要視します。
言葉というのは、その人の性格や人間性、生活レベル、教養レベルを表す指標となりますので、仮にどんなに見た目が素敵な方であっても、言葉遣いが綺麗でなければ、その方の品性や品格にかかわることになります。
おそらく、多くの皆さんは、お仕事の場では丁寧な言葉を使われるのだと思いますが、それがご家族の皆さんやご自分の配偶者に対して使われるかというと、そうでもないケースが多いように思えます。
特に、ご夫婦間では、ご自分の配偶者に対して、きつい言い回しを使ってしまったり、命令口調になったり、お怒りが混じった言い方をしてしまう方たちも、意外と多いのではないかと推測いたします。
私は、自分の夫がアメリカ人ですので、会話はすべて英語でおこなっております。
また、私は、プライベートでも英語で会話をしていることがほとんどなのですが、私が英語を話すときに気を付けていることは、
■誰が相手でも、丁寧な言い方をする
ということです。
理由は、『丁寧な言い方をすることで、相手に対して敬意を払う』という姿勢を示したいからです。
別の言い方をしますと、相手を軽んじたような言い方をしない、ということです。
それがたとえ、どのような方であっても、仮に相手が丁寧ではない言い方をしたとしても、私自身は、相手に対して丁寧な言い方をします。
それは、自分自身が相手に対して丁寧な言い方をすることによって、私は私自身の『品性と品格』を維持することができるからです。
さらには、誰に対しても、そのような態度を一貫して続けることによって、言葉における『美意識』というものを、私は持ち続けることができるからです。
もしかしたら、多くの皆さんは、『英語には丁寧な言い回しはない』と思っていらっしゃるかもしれませんが、実は、英語にも丁寧な言い回しがあります。
日本で英語を勉強していると、過去の私もそうなのですが、『英語のスラング』というものに出くわします(苦笑)
『英語のスラング集』を集めたテキストなども、書店では販売されていると思いますが、英語圏で『スラング』を使用している人たちは、通常、教養があまりない方たちや生活レベルが低い方たちだったりします。
そのため、もしも、英語を第一言語としていない者たちが、スラングを使ったら、完全に馬鹿にされること間違いなしです(苦笑)
もしかしたら、多くの皆さんは、ご自分の配偶者に何かを頼む時、
「○○やって。」
「○○して。」
「お願い!○○やって。」
などといったような言い回しを使っていらっしゃるかもしれません。
なかには、「やれ!」というような、かなり乱暴に聴こえる言葉を使う人たちも、一定数、いらっしゃるのでしゃないでしょうか。
例えば、もしもあなたが、配偶者に何かお手伝いをお願いしたい時、あなたは配偶者に対して、どのような言い回しで頼みますか?
英語で丁寧な言い回しで相手に頼む場合は、
「Cooud you help me?」
または、
「Could you help me please?」
という言い回しを使います。
※Please を付けた方が、より丁寧な印象になります。
あるいは、
「Could I get your help?」
という言い回しを使うこともできます。
これらは、丁寧な言い回しでして、通常、礼儀正しい英語を使える人は、これらの言い回しを使います。
私は、自分の夫に対しても、この言い回しを使います。
では、丁寧に聴こえない言い回しはどのような言い回しかといいますと、
「Help me.」
というような言い回しです。
「Help me.」は、もしも日本語に変換したら、「手伝って!」みたいな感じでして、一応、言葉として通じますが、丁寧な印象はしません(苦笑)
おそらく、日本語でも同じようなことが起こると思うのです。
「手伝って!」と言うよりも、
「手伝ってもらってもいいですか?」
「手伝ってもらえますか?」
「手伝ってくれますか?」
などという言い回しの方が、丁寧な印象になると思うのです。
もう少し、さらに丁寧な言い回しを使って英語で話すとしたら、
「If you could help me, I really Appreciate .」
※もし(あなたが)手伝ってくれたら、とても有難いわ。
というような言い回しを使います。
この言い回しは、私は自分の夫にも使いますし、他者の皆さんにも私は使っています。
もしかしたら、なかには、「家族だから、丁寧な言い回しをする必要はない。」とか、「夫婦だから丁寧な言い回しをする必要はない。」とおっしゃる方たちもおられるかもしれません。
しかし、もしもあなたが、配偶者から何かを頼まれる際、
「これをやっておけ。」
「これをやれ。」
と言われるよりは、
「これをやっておいてくれるとすごく助かる。お願いしてもいいかな?」
と言われた方が、配偶者に対して、手伝ってあげたいという気持ちになるのではないでしょうか。
言葉というのは、相手と心を通わせるためにも、とても重要な道具です。
しかし、逆に、言葉というのは、相手を傷つけることができる道具でもあります。
私は、長年、夫婦関係の修復の仕事に従事しておりますが、多くのご夫婦の皆さんたちは、お互いにお互いを傷つける言葉を使ってしまっています。
それによって、夫婦関係が悪くなってしまったり、夫婦の愛が冷めていったりもします。
あなたが男性であろうと、女性であろうと、どのような言い回しを使うかによって、あなたの品性と品格が決まります。
そして、配偶者とわかりあえる夫婦になれるのか、それとも、わかりあう夫婦にはなれないのかも、あなたが使う言葉の種類と言い回しが関係します。
ぜひ、あなたも、あなたが使う言葉遣いと言葉の言い回しに気を配り、配偶者と適切なコミュニケーションを取っていって下さい。
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夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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