【私の過去】自分を変えることは怖いことだった
こんにちは。
夫婦コンサルタントの伊藤敏恵です。
以前、心理学者である私の主人とこんな話をしていました。
私が主人に、
「妻をコントロールする夫って意外と多いわよね。夫の支配から逃れずに生活している女性も多いわよね」
ということを言いましたら、主人は、
「多くの人は、今のままでいいと思っているからね。」
と言いました。
その後、私は、
「夫の支配下から逃れて、自分らしく生きた方が幸せになれるのにね。」
と言いました。
すると主人は、こう言いました。
「人は自分を押し殺して生きていると、自分らしさというのがわからなくなる。夫に支配されていることは”普通じゃない”けど、その”普通じゃない”という判別がつかなくなるんだよ。」
「夫からコントロールされていても、とりあえずは生きていくことはできるからね。ただ、生きていけたとしても、自分の生活が充実していて満足できるものになっているかどうかは、また別の話だけどね。」
人生に関する価値観は人それぞれ。
満足できる充実した人生をおくりたいと思う人もいれば、満足はしていないけど、とりあえず、仕事してお給料もらって、税金払って、毎日、食べて寝て、そんな生活でOK。
と思う人もいるかもしれません。
生き方に関する価値観は人それぞれ。
そのため、あなたもあなたの人生に関する価値観を持っているはず...。
私自身、幼少時代を振り返ってみると、幼少の頃の私はとても消極的な女の子でした。
人前で話すこともできませんでしたし、お友達の輪の中に入っていくこともできませんでした。
そのため、お友達を作るのもとても苦手で、自分の意見を言うことができない女の子でした。
こんなことを話すと、今の私を知っている人たちからは、「信じられない~」と言われてしまうのですが、本当の話です。
その背景には、私の父親が厳格であったということも関係しています。
幼少の頃、私は、自分の父親に自分の考えを言うことすらできませんでした。
私が何か一言でも言うと、父は私を怒鳴りつけていましたから。
そのため、幼少時代の私はいつも父の顔色を見て過ごしていました。
お父さんが機嫌悪くならないようにしよう。
お父さんが怒らないように振る舞おう。
お父さんの前では黙っていよう。
私はこんな子供でした。
今、冷静になって考えると、こんなの全然、子供らしくないです。
こういう家庭のことを【機能不全家族】と言うのですけどね。
私自身は、機能不全家族の中で育ってきたのです。
でも、子供は無力だから、親が理不尽な行動を取ってもそれに従うしかない。
これが、子供の世界の現実...。
実際、私も幼少の頃はそうでしたから。
だからこそ、本来は親になる人たちは子供を持つことに対して責任を持ち、子供をひとりの人間として尊重しながら育てていく必要があるのです。
でも、残念ながら、それができない親が多いという現実。
自分の考えを押し付けて、子供をコントールする親が多く、子供が自分の言うとおりにならないと自分の感情を爆発させる親が多いという現実。本当に悲しいことです。
実際、私の父親も【私をコントロールすることが親としてのあり方】というおかしな価値観を持っていましたから...。
当の本人はそれでいいと思っているため、父が自分の価値観を変えることはありませんでした。
でも、子供の私の立場からしたら、
「私はお父さんの操り人形じゃない!」
という思いがいつも心の中で発生していました。
私は学生時代、両親と離れて東京で暮らしておりました。
その時は、父のコントロールが若干、弱まり、私は生まれてはじめて『自由』を味わった気がしました。
でも、父の私へのコントロールが完全になくなるということはなく、父のコントロールは私が社会人になっても続きました。
父の意見は絶対。
父の意見に従わないといけない。
私はこれを刷り込まれて育ってきたのです。
その当時の自分を振り返ってみると、私は、
「父の意見には従わないといけない。」
という価値観を植え付けられており、それが自分の価値観になっていました。
そのため、何かある度に、
「お父さんの意見は絶対だから、お父さんの意見に従わないといけない。」
「お父さんに怒られるのが怖いから、お父さんの言うことを聞かないといけない。」
と、私の脳は反応していました。
そして自分の脳が反応したとおり、父親の意見に従って生きていました。
でも、ある日、思ったんです。
「本当にそれでいいの?私は、一生、お父さんの意見に従わないといけないの?自分の考えはお父さんの考えとは違うのに、どうしてお父さんに言われたとおりにしないといけないの?」と。
それからは、毎日が葛藤でした。
心の中では、
「お父さんに従いたくない。でも従わないと怒られる。どうしていいのかわからない。」
という自分の心の葛藤との戦いでした。
そしてついに、私は自分を変える決意をしました。
それは、私が自分の父親からのコントロールから抜け出して、自分らしく生きていくために必要なことでした。
最初はとても大変でした。
油断すると、すぐに私の頭の中では、
「お父さんの意見は絶対だから、お父さんの意見に従わないといけない。」
「お父さんに怒られるのが怖いから、お父さんの言うことを聞かないといけない。」
伊藤敏恵
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