本日はフェブラリーSの考察です。
東京競馬場・ダート1600mで行われる2013年最初のJRAのGⅠレースであり、ダートのGⅠでもあります。
出走予定馬から次の項目で勝ち馬を抜き出していきます。
○前走重賞5着以内
○重賞勝ち実績
○前走負けていた場合は斤量据え置きか減
○ダート1400m以上勝利実績
○6歳以下
残るのは、なんとグレープブランデー、ただ1頭です。
フェブラリーSがGⅠに昇格してから、7歳以上馬は最高2着まで。
2007、2008年と連続2着したブルーコンコルドと一昨年の大井から参戦したフリオーソの2頭だけです。
雷帝と称されたダートの“ディープインパクト”カネヒキリでさえ7歳で挑んだこのレースで3着でした。
近年ダート界を引っ張ってきたのは現7歳世代でしょう。
そこに昨年3歳世代が台頭してきて群雄割拠の様相をしてきました。
昨年の1,2着馬テスタマッタ、シルクフォーチュン、にしても7歳で元気とはいえGⅠを勝ちきるにはすこしきついでしょう。
では、明け4歳世代かというと、ホッコータルマエ、イジゲン、ガンジス、など昨年の強い3歳馬たちもGⅠではまだまだという印象です。
そういうことだからなのか、芝のGⅠ馬カレンブラックヒルが出走してきますが、芝でどんなに強くても初めてのダートレース、しかもGⅠで勝てるほどあまくはありません。
ダートを思いのまま驀進していったクロフネですら、まずはGⅢを使ってからGⅠというステップを踏んでいます。
距離がもてば、初めてでも、ダートでもGⅠを勝てるなどというのは、人間側の勘違い、または驕りといってもいいでしょう。
牡馬クラシック3冠馬ナリタブライアンが芝1200mのスプリントGⅠに変更になった高松宮記念(当時は高松宮杯)に出走してきたときも物議を醸しましたが、あまり人間の思惑だけで馬に合わないローテーションを組むのはどうか、と思います。
カレンブラックヒルがダートが合うかどうかはわかりません。
OP特別やGⅢならいきなり勝つかもしれません。
しかし、GⅠです。
これまでダート界で覇をとなえてきた馬たちにとっても、陣営にとっても簡単に勝たせるとは思えません。
ここにローマンレジェンドが出走してくれば、圧倒的な1番人気になったでしょうが、東京大賞典を勝ってここには見向きもしないようです。
そのローマンレジェンドと同じ5歳で、しかも3歳時には地方交流GⅠを勝っているグレープブランデーは前走東海Sで2着に3馬身差の快勝でした。
逃げ、先行、差し、と脚質も自由で状態さえ戻れば、ローマンレジェンドとさえ真っ向勝負できる器です。
前走内容からも距離短縮も心配なく、直線突き抜けるかもしれません。
2,3着については7歳世代、4歳世代、または芝からの参戦、と馬券的にはいろいろな可能性があるとは思いますが、個人的なデータから勝てるのは、グレープブランデーだけとなりました。