中高生のみなさんはそろそろ期末テストが終わった頃でしょうか。

先日まで通勤電車の中も、参考書や教科書を手にする中高生をよく見かけました。

それにしても難しいものですね。とくに数学。
高校生ともなると、もうさっぱり。
「虚数」と「微分積分」でお手上げでした。

一度などオヤジに「微分積分など世の中で何の役に立つのか」と聞いたことがあります。
オヤジ答えていわく、
「そりゃロケットを設計したりするときなんかこういう計算を使うんだよ」

私が数学と決別したのはこのときでした。
だって、ロケットの設計士になんかなる気はなかったから。

さて。私の中学時代のはなし。
二年生一学期の数学の期末テストで、私は生涯で最低の点を記録しました。
国語や英語は問題なかったのですが、数学に関しては同じ生徒の成績とは思えないほどひどかったのです。
何点だったかなど恥ずかしくて・・・

案の定、夏休みに入る前、私は数学のT先生に職員室に呼ばれました。
後頭部の刈上げがじつに印象的で、生徒の間で「ジェット刈り」と呼ばれていた先生です。

T先生「おいらぶゆめ、お前は中学出たら就職するつもりか?」

らぶゆめ「いえ、そんな」

T先生「まだ二年生とはいえ、こんな成績では行く高校などないぞ。明日から夏休みだから一度家で使っている参考書や問題集を持ってこい」

予期しないコトバに私は軽く狼狽しました。
だって、数学なんて参考書も問題集も持ってなかったから。

私は家に帰るとすぐ、なけなしの小遣いを握って駅前の書店に行き、適当に見つけた中二数学用の問題集を買いました。
もちろん自腹ですから一番安いものを選んだのはいうまでもありません。青い表紙の薄いものでした。
(小遣いを使ったのは親に内緒だったからです。もちろん呼び出されたことなど親には一言もしゃべってませんし、突然参考書などほしいといったらそこから手繰られて呼び出しの事実がバレてしまうでしょう。そういう知恵の回りだけは電光石火のごとく早かったのでした)


しかし、買ったばかりの新品の問題集をそのまま持っていくわけにはいきません。
わざと汚い手で適当に汚し、問題文に下線を引いたり、ページを折ったり、問題の解答を丸写しつつちょっとづつ間違えて×をつけたり、とにかく一夜で新品の問題集を中古本に仕立てたのです。

それを持って翌日の夏休み初日、一人で学校へ行きました。

で、T先生、ぱらぱらとそのページを繰ってあっさりひとこと

これはお前にはレベルが高すぎるだろ。小学四年生からやりなおせ。

と言い放ったのです。

とほほ、おれの数学は小四の算数レベルかよ(--:


しかし、結果的にこの時の先生のコトバはどんな叱咤や教鞭よりも効果的だったのでした。



追記:
中三の文化祭の時に私はバンドを結成して出演しましたが、この先生の「ジェット刈り頭」にポール・マッカートニー&WINGSの「Jet」を捧げたのでした♪