明日から春の彼岸入り！ぼたもちと彼岸に避けるべきこと
拝み師®️ カウンセラー捺月美羽（なつき みう）です。
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まだ寒い日もありますが、日も伸びて暖かい日も増えてきたわね
「春は確か、3月にお墓参りだったよな～」
「お彼岸っていつだっけ？」
「お墓参りに必要な道具は……え～っと」
なんて思っていないかしら？
春の足音が近づいてくる今日この頃ですが……
明日から、春の彼岸入り
この週末は暖かいみたいだから、お墓参りにはいいかもしれないわね＾＾
春彼岸っていつ？
春のお彼岸は、春分の日の前後3日間の計7日間！
3月17日（日） 彼岸入り
3月20日（水・祝） 中日（ちゅうにち）
3月23日（土） 彼岸明け
↑こんな感じ
一般的に、お彼岸の時期であればいつお墓参りに行っても問題ありません。
中日と呼ばれる春分の日は祝日と言うこともあり混雑する可能性が高いため、タイミングをズラしてお参りを済ませる場合もあるわ。
春分の日の当日にこだわらず、行ける日にお墓参りに行きましょうね
そもそも「お彼岸」とは
「彼岸」というのは“あの世”を意味する仏教用語で『悟りの境地』を指します。
もともとサンスクリット語の「パーラミター」が語源と言われ、それを音写したのが「波羅蜜多（はらみった、はらみた）」。
仏教の概念として用いられる場合には『欲や煩悩・苦しみに満ちた輪廻の世界から解脱し、迷いのない悟りの境地に達すること』を表します。
一方、私たちが暮らす“この世”は「此岸（しがん）」と呼ばれ『煩悩や迷い・苦悩の溢れる場所』だと言われています。
故人やご先祖様は迷いのない「彼岸」へと渡り、時々私たちの生きる「此岸」に姿を現すと考えられるようになったのだそう。
春分の日と秋分の日には、太陽が真東から上り真西へと沈むことから、「彼岸」（あの世）と「此岸」（この世）との距離が最も近づき、通じやすくなります。
そのような時期に先祖供養をすることで、自らもいつか迷いのない「彼岸」に到達できるよう願ったのね……！
つまり、「お彼岸」とは……
「彼岸」と「此岸」（故人やご先祖様と私たち）が交流する行事であり、その場所が「お墓」や仏壇。
故人の冥福を祈るとともに、自分や家族が無事に暮らしていることを報告し、感謝と供養をすることに意味があると考えます。
お彼岸にお墓参りをする理由、何となくでもお分かりいただけたかしら？
春の彼岸のお墓参りは、お盆のような特別な飾り付けをしません。
普段のお墓参りとそれほど変わりませんが、春を感じるお供えもので供養や感謝の気持ちを表します。
お供えものについて
春のお彼岸は「ぼたもち」を供えるのが一般的！
お供えものは何を選んでも問題ありませんが、定番なのは「ぼたもち（おはぎ）」や「落雁（らくがん）」といった砂糖を型に入れた食べ物よね。
「ぼたもち」と「おはぎ」はほぼ同じものですが、季節によって呼び方を変えています。
春には牡丹（ぼたん）が咲くので「ぼたもち」、秋には萩（はぎ）が咲くので「おはぎ」といった感じ
つまり……
季節を感じるお供えものとして「ぼたもち」と「おはぎ」が選ばれているのね
なぜぼたもちを供えるの？
お彼岸にぼたもちを食べる習慣は江戸時代に定着したと言われています。
これも諸説ありますが、その一つが、小豆の赤い色には魔除けの効果があると古くから信じられており、邪気や災難を払う食べ物としてご先祖様にお供えされてきました
ほかにも昔は貴重で高級品であった砂糖を使うおはぎをお供えすることで、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えるとともにいろいろな願いや祈りをお捧げしていたり、「もち米」と「あんこ」2つの物を「合わせる」言葉の語呂から、ご先祖様の心と自分たちの心を「合わせる」という意味もあったりするそうよ
時代は変わっていきますが、ご先祖様を大切にする思いだけは変わらないもの
もし知っているようであれば、故人が生前好きだったものを合わせてお供えしてあげるのが良いわね
お供えの花（仏花）も自由に選んで問題ありません。
供花というと菊のイメージがあるかもしれませんが、季節の花や故人が好きだった花を選ぶとよいでしょう。
ただ、とげや毒のある花や匂いのある花は一般的に避けられる傾向にあるようです。
彼岸にやってはいけないこと
「お彼岸でしてはいけないことはあるの？」と不安に思われるかもしれませんが……
結論から言うと、お彼岸中にやってはいけないということは特にありません。
ですが、避けた方が良いと言われていることはあります。
土いじり
「お彼岸の時期に土いじりをするのはタブー」と言われることがあります。
これは、お彼岸というより土用の期間に避けるべきとされていること
土用とは季節の変わり目にあたる、立春から春分までの約18日間を指し、一年に4回訪れます
※彼岸も土用と重なる場合がありますが、必ずしも重なるわけではありません。
土用の期間中は、「土公神（どくじん）」と呼ばれる土の神様が土を守っているので、土の気が強くなります
この期間中に人間が土をいじると、神様を怒らせてしまい不運が訪れるという言い伝えがあるみたい。
そのため、土用と彼岸の期間が重なる場合は、たとえお墓周りであっても土いじりや草むしりを避けましょう
ほかにも地鎮祭や新築の基礎工事など、土にまつわること全般を避けたほうがいいと考えられているわね。
また、できたら神事に関することはしない方が良いでしょう。
最近は神社巡りやご朱印を集めることが趣味の方もいらっしゃいますよね
それらもできるだけ彼岸の時期は避けた方がベストです
いかがでしたか？
「お彼岸」は日本独自の文化であり、ご先祖様や大切だった故人を身近に感じることができる期間でもあります。
「去年はお参りできなかった」「最近、お参りをしていない」という方は、春彼岸にぜひ。
お墓に行ける人は行ってあげて、日頃の感謝を伝えてね
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