「さあ、いよいよ3人の権力関係がはっきりと示される場面です。私がとくに好きなシーンのひとつです(監督)」
「露出を意図的にオーバーめにしてますよね。照明の具合が特に印象的でした。また、3人の対立関係が浮き彫りになるために、役者同士の息も合っていないといけないし、カメラの微妙な動きも、それを表現するためにとてもデリケートに対応されている気がして、私もこのシーンはとても好きです(ヨンウ)」
「春子の姓って何?(ボヨン)」
「?(監督、ヨンウ)」
「オ・ボングも他の人も、みんな姓があるのに、春子は単に春子としか出てこないですね(ボヨン)」
「何だろう? 春子は韓国人でも日本人でもないから、姓はあまり重要じゃないと思うけどね(監督)」
「当時はまだ女性の地位が低かったから、女性はあまりフルネームで呼ばれなかったんじゃないかな。みんな、ハルコとかアキコとか、名前だけで呼ばれてた時代だったんじゃないですか(ヨンウ)」
「さぁあここで、ボングが怒るよぉ~(監督)」 ( ´艸`)
「山田とボングの直接対決が始まります(監督)」
「登場人物ひとりひとりに物語があって、面白いでしょう(監督)」
「この後のアクションシーンについて、周りはずいぶん心配してくださったのですが、自分としてはすごく楽しかった。体力的には多少きつくても、ノリノリでしたね(ヨンウ)」
「ヨンウさんの身のこなしがあれほど機敏とは知りませんでした(監督)」
「機敏というより、とにかく楽しんで撮影させてもらいました(ヨンウ)」
「CGですよね(ヨンウ)」
「もちろん(監督)」
「最近の観客はよくわかってるから、見抜かれてますけどね(監督)」
「CGじゃなかったら、私の後頭部に突き刺さってたかも(笑(ヨンウ)」
「キム・スヒョンさん、格好いいですよねぇ(ヨンウ)」
「カリスマを感じるね(監督)」
「私も次はこんな役を演ってみたいです(ヨンウ)」
「わかりました(監督)」
「あっはっはっは(大笑(ヨンウ)」
「演じたアクションを作品として観たときに、どうですか(監督)」
「まだ少し物足りなさを感じます。もう少し華やかなアクションに仕上がってほしかった。分量的にももう少し余裕があればって、残念に思います(ヨンウ)」
「撮影の途中で歯が折れたのでしたね(監督)」
「はい。治療費はすべて映画会社が持ってくれました(笑(ヨンウ)」
「ロシアの音楽を聴いて、春子の話を思い出します(監督)」
「さて、このシーンでは、後半シーンのために、みなさんに勲章をお見せしておかなければいけないのですが、あまりにも常套的な描き方になってしまった気がして残念です(監督)」
「いつもそういう人っているような気がします。これがいいと思って映像化しても、必ず反対の立場に立って批判する人がいる(ヨンウ)」
「そういうもんですよ。100%を満足させることはできませんから(監督)」
「この二人がとてもいいと感じるのは、、、息の合わせ方がとても自然なんですよね(ヨンウ)」
「この二人としては大真面目に作戦を遂行し、見ている観客だけが笑えるように、あからさまに笑わそうとはしないでくれと注文しましたが、じつに上手く演じてくださいました(監督)」
「この次に出てくる線路はCGね(監督)」
「ボヨンさん、着物を着るのは初めてでしたか?(監督)」
「はい、初めてでした(ボヨン)」
「着てみていかがでしたか?(監督)」
「自分ではよくわかりませんが、周りからはよく似合うと言っていただきました(ボヨン)」
「着心地は?(監督)」
「とてもたくさん重ね着するんです。12枚重ねることもあるって聞きましたが、私の場合、それほどではなくてもかなりの枚数を重ねて着ました。ですのでやはり動きづらい面はありましたね(ボヨン)」
12枚重ねるって・・・いつの時代の話???って気がしますが、着物ってそういうものだと信じている韓国の人は少なくないようですよ。掲示板への書き込みなどでも時々見かけます
「髪飾りは監督が日本へ行って直接買って来てくださったのでしたよね(ボヨン)」
「はい、そうです。とても高かった(笑)韓服用の装身具に比べてとても高価でした。ひとつが10万ウォン」以上したかな(監督)」
韓服用の装身具、というのはたとえば<ノリゲ>とかですね。『済衆院』でとても意味のある小道具として使われていました^^
「汽車の座席はセットで、背景はCGです(監督)」
「撮影するときは、とても変な感じでした。時間も夜でしたし(ボヨン)」
「汽車の振動を伝えるような仕掛けがされていましたね(ヨンウ)」
「あら、そうだったかしら?(ボヨン)」
「着物を着て丸一日過ごしました。すぐに撮り終わるだろうと思ったのに、夜明けまでかかって(ボヨン)」
「さっさと撮ってくれって言えばよかったのに。まあ、今日が最後だから、不満は全部吐き出すといいよ(笑(ヨンウ)」
「本当に申し訳なかった。 朝から準備して、撮影は夜中になってしまったのでしたね(監督)」
「スタンバイの時間が長いのは構わないのですが、着物は胸を締め付けるので肋骨が痛くて(ボヨン)」
あらまあ、着付けた人も下手くそですねぇ。
「爆弾は(撮影スタッフが)作ったものですか?(ヨンウ)」
「はい、そうです(監督)」
「ほぉ(ヨンウ)」
「このシーンのセリフは、全部この二人が台本を書いたみたいに思えます(笑(ヨンウ)」
「爆発のシーンをどのように撮影するかについても、監督とずいぶん話し合いました。本当に感謝しています(ヨンウ)」
その5につづく