『ワンス』コメンタリーより その5 | パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

パク・ヨンウ氏にぞっこんの
ハギのブログです。
出演作品を通して、
彼の魅力を徹底分析しましょ♪       

ここからしばらく、会話の内容が難しくなります。

飛ばしてしまおうかとも思ったのですが、

社会や歴史の問題に対しても大真面目なヨンウニムの性格がよく表れているような気もして、きちんとお伝えしようと思い直しました。ちょっと退屈な内容かもしれませんが・・・

 

 

「このシーンも、個人的にとても気に入っています。山田が自分の正体性を、混沌とした状況の中で、つまり、日本人でありたいという・・・  実際にはよく理解できません。これほど日本人でありたいと、本心から願うことができるものか。非常に切実な状況だったら、そういうこともあり得るかもしれないという気もして(監督)」

「私個人として、観客の立場でこのシーンを見たときには、日本人でありたいというよりは、自分の生活のために、コネを手放したくないがために、なんとしてでもそれを掴み続けようとする、そういう部分には共感できるものがありました(ヨンウ)」

 

「社長とヒボンも口論しますが、実際にこの時代は理論的に混乱していた時期だったと言います。民族の問題だけでなく、将来の方向性についても、非常に混乱していた時期だっだようです(監督)」

「実際にこの後、社会主義の考え方が出てきて、スターリンが登場して、朝鮮戦争が起こる、そうい流れにつながりますよね(ヨンウ)」

 

「紙一重だと思います。笑いと・・・つまり、喜劇と悲劇というものが。ある視点からみるとすごく笑える喜劇なのに、立場を変えるとどうしようもない悲劇だという、人と人のつながりもそうだし(ヨンウ)」

「はい、この二人が(日本の植民地支配からの)解放後にどんな関係になるのか。それを想像するのも面白いと思いました。思想の違いがあるから、ですね(監督)」

「そういうものを、この作品では戯画化しているのですよね(ヨンウ)」

「はい、そうです(監督)」

 

 

「続いて、ボングと春子のシーンですが、この日は終日縛られていましたね(監督)」

「はい(ボヨン)」

 

「このシーンもカットが多くて非常に残念です(ヨンウ)」

「この場面の前に着物を挟みで切るシーンがあって、すごく気に入っていたのですが、流れを考えると編集するしかなく、私としてはとても残念でした(監督)」

 

「この場面で何度も<チュンジャ>という名前が出るので、観客はみなさんとても面白がっていましたね(監督)」

「私は、チュンジャという名前を特に何とも思っていなかったんです。この時代の名前としてはありがちなものだという程度で。それなのに、記者さんたちから何度も何度も質問されるんですよ。チュンジャという名前が嫌じゃなかったかって。本当に何度も聞かれました(ボヨン)」

「わざと繰り返して口にするようになってたよね(ヨンウ)」

 

「それから、ボヨンさんがね、縛られている腕をほどくのが面倒だと言って、一日中縛られたままでいたんですよ(監督)」

「え? そうなんですか? ほどくのが面倒って?(笑(ヨンウ)」

「ふふふふ(笑) そうやって聞いてるとすっごい怠け者みたい(ボヨン)」

「本当にほどくのが嫌だったのですか?(監督)」

「私ってじつに怠け者のようです(ボヨン)」

「食事は? どうしたの?(ヨンウ)」

「食事はしましたよ(ボヨン)」

「縛られたまま?(ヨンウ)」

「撮影は夜中でしたから(ボヨン)」

「ああ、食事を終えてから撮影に入ったのか(ヨンウ)」

 

「撮影の合間に間食するときはほどいて食べてたり(監督)」

「口に入れてもらったり(笑(ボヨン)」

「ほとんどずっと縛られたままでしたよ(監督)」

 

「1階に降りても行きませんでした。縛られてたので(ボヨン)」

「下で撮影している間も2階に一人で(監督)」

「寂しかったね(ヨンウ)」

「いやいや(監督)」

「関心もなかったわ(ボヨン)」

 

一同笑

 

 

「大先輩の横っ面を張るなんて申し訳ないって、おっしゃってましたね(ヨンウ)」

「早い段階で撮影したシーンでしたからね。初対面に近かったうえ、本当に叩いてもらったから(監督)」

「本当に叩いてたんですか?(ヨンウ)」

「ええ、拳で殴るシーンもほとんど実際にやってもらいました(監督)」

 

 

「ボヨンさんが後ろから覗き込んでいる姿がとても笑えました(ヨンウ)」

「次にどんな道具が出てくるか、気になって覗き込む。可愛いでしょう(ヨンウ)」

「だって、ああやって首を突き出さないと斧が顔の中央に入ってしまうんですもの(笑(ボヨン)」

「なるほどね。表情もとてもかわいい(ヨンウ)」

「ヨンウさん、今日はいったいどうしたの?」

「どうして? 可愛いものを可愛いって言ってるだけだよ(ヨンウ)」

「ヨンウさんも可愛かったよ(監督)」

「・・・・・ 私は・・・ 爪の先に垢が溜まっていて・・・(笑(ヨンウ)」

「当時の人はね、爪垢が溜まっていることが多かったからね(監督)」

「ええ、だからわざわざそんなふうにしたんです(ヨンウ)」

「わざわざ? 本当に?(ボヨン)」

「本当さ(ヨンウ)」

「爪をめくるシーンもヨンウさんによく似合うわ(笑(ボヨン)」

「爪をめくる? あはは、あれはアクションしてめくれたんだよ(ヨンウ)」

 

 

「私はねぇ、このシーンもすごく好きなんです。このシーンを削除しようという意見も多かったのですが、これがあってこそ、この後の二人の行動がよく理解できるし、二人の関係を明確にするためにも、あえてたくさん残したシーンです。ダイナマイトや拳銃も見せておかないと、後のシーンで突然出てきてしまいますからね(監督)」

 

「すべてのシーンにひとつずつポイントがありますよね(ヨンウ)」

「カラー的にもね。モノトーンの中に日章旗をおくと赤が強調されます(監督)」

「このコメントを聞いた方は、各シーンにポイント(キー)があることを念頭に置いて、もう一度観ていただけると違った楽しみ方ができると思います(ヨンウ)」

 

 

その6につづく