FILM 2.0 - 2006年6月 - | パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

パク・ヨンウ氏にぞっこんの
ハギのブログです。
出演作品を通して、
彼の魅力を徹底分析しましょ♪       

この記事、残念ながらお写真が ガーンNG になってしまって、文章しか残っていないのですが、なかなか興味深い受け答えだと思うので訳してみますね。


インタビューのときに、本当にこんなふうだったのかはわかりませんが、韓国語で<パンマル>という、くだけた話しぶりで会話が進んでゆきます。記者さんとヨンウニムがまるで親しい友達同士のようなやりとりをされているのが、和気あいあいとした雰囲気を伝えてくれて、他ではちょっと見られないニムのプライベートを覗く気分になれるのが、たまらなく美味しい記事です 恋の矢


その雰囲気を、上手くお伝えできるといいのですが・・・・・・





秀作にたくさん巡り合えた俳優が長く残ってゆく

      しきりと好感度がアップする パク・ヨンウ




パク・ヨンウが、最近とみに駆け足だ。昨年の 『血の涙』 で再起に成功した後、『甘殺』に続き『ホロビッツ』も封切られる。

ハン・スンヒ記者(以下、記者): 腰は大丈夫?

ヨンウ: そればっかり聞かれるよ(笑)

記者: 演技がとてもリアルだったからね。『甘殺』もだけど、『ホロビッツ』でも腰を痛めた演技、あまりにうまくて本当に悪いのかと思った。
ヨンウ: そうだった。おばあさんとぶつかってグキッてやるシーンがあったな。
記者: 腰を痛める演技は国内最高だね。

ヨンウ: 腰の話ばっかりするなよ。僕の腰は何ともない。

記者: パク・ヨンウは「今年のファン・ジョンミン」だって評判だよ。

ヨンウ: 何言ってるんだ。ファン・ジョンミン先輩とは比較にならないだろう。

記者: 韓国人よ、話は最後まで聞け(笑) 演技じゃなくて作品の数の話さ。去年ジョンミンさんは 『甘い人生』『天軍』『私の生涯で最も美しい一週間』『ユア・マイ・サンシャイン』と、4篇が立て続けに公開されたように、君も今年の多作俳優だろう?

ヨンウ: 4篇ぐらいにはなりそうだね。『甘殺』『ホロビッツ』、『静かな世界』は撮影中で、夏にもう一作撮るのも年末には公開されるだろうし。だからって、ジョンミン先輩と比べるなんてあり得ないよ。先輩の演技がじつに素晴らしいのはよく知ってるじゃないか。僕はまだ自分の演技に不満だらけなんだ。作品の数が多いことが、そのまますごい俳優ってことにはならないよ。忙しくても中身がなくちゃ。

記者: 中身? 小さなマンションひとつ購入するのが目標だって聞いたぞ。

ヨンウ: あ、それは冗談で言っただけ(笑)

記者: デビューしてずいぶんになるんだから、そのぐらいもう手に入れてると思ってた(笑)

ヨンウ: 今年で11年目。ずいぶん経ったけど、やりたいと思っているほどの量はこなせてない。だからちょっとくすぶってるものがあるね。少しでも多くお見せしたいと思うから、最近はすごく仕事してるけど、正直結構エライ。


記者: 言われてみれば、ちょっと痩せたね。

ヨンウ: 痩せたんじゃなくて減量したんだよ。食餌療法。『静かな世界』 の次も刑事役を演るんだけど、職業は同じでもカラーはまるで違うんだ。『静かな世界』 の刑事がざっくばらんで気さくな性格だとすると、次の作品の刑事は疲れ果ててるんだ。社会に対して、人に対して、愛に対して。ジャンルはスリラーで、若干悪魔性を帯びた人物だと思ってくれればいい。

記者: 思うほどには演じてこられなかったこれまでと違い、やっとチャンスが訪れたのに、何がエライって言うんだい?

ヨンウ: 俳優は演じているときが何より幸せで、役柄に没頭しているときが最高に格好いいものだけど、今はそれができずにいる。ヒットしたせいでインタビューの依頼が押し寄せて、撮影を後回しにしてインタビューに応えてるんだ。前に撮った映画が封切られたら舞台挨拶に回らなきゃいけないし。ストレスだよ。もちろん、俳優の仕事が演技ばかりじゃなく、インタビューも広報活動も仕事のうちだってわかってはいるけど、がんじがらめにされているようで。これまでは他にすることもないから純粋に9割がた演技のことだけ考えていられたのに、今同じようにやろうと思うとスケジュールとの間で摩擦が生じる。それを上手く調節する方法を習得中ってところかな。

記者: わからないでもないけど、最近頻繁に顔を見るようになれたのは、僕としてはとても嬉しいよ。去年の 『血の涙』から、『甘殺』『ホロビッツ』と、パク・ヨンウの演技を堪能する楽しみが途切れない。

ヨンウ: まだまだこれといった結果を残していない。やっと一人前になりつつあるんだよ。

記者: そんなことない。特に 『血の涙』 と『甘殺』の頃から俳優パク・ヨンウに対する信頼と好感が大きく高まったね。「映画も面白いし、キャラクターも興味深いし、演技も楽しめる。だから次の作品も気になる」そういう反応が出てきたんだよ。

ヨンウ: 演技が上手いと褒めてもらえば「ありがとうございます」と言い、演技が下手だと批判されれば「もっと頑張ります」と言う。それだけさ。僕がどう評価されているのか、正直よくわからない。

記者: たとえばこんなかんじ。車を運転してるとしよう。しばらく直進した後左折する。またしばらく直進しては右折する。そういうのが一般的に走行リズムなんだけど、『血の涙』 と 『甘殺』 はほとんど直進せずに交差点にぶつかるたびに曲がるんだ。曲がって、また曲がってって、そんなふうに感じられるよ。パク・ヨンウの変身だなんだと使い古されたキャッチコピーが出てくるのも理由があるのさ。

ヨンウ: 変わったことなんてないのに。ただ、変わりたいという欲求はあるよ。俳優によっては似たり寄ったりの作品をいくつかやった後、違うこともしてみたいと思うかもしれないけど、僕はつねに変わり続けていたいと思ってる。それに、シナリオを読んで、自分が演じても作品の損失にならないと思えるなら、どんどん違う役に挑戦したい。シナリオを読みながら自分の顔がどんどん浮かんできて映像になっていく瞬間があるけど、そういう作品は何はさておきやりたいと思う。

記者: 『血の涙』 がそうだった?

ヨンウ: あの作品は選択の余地がなかった。

記者: それほどキム・イングォン役が気に入った?

ヨンウ: そうじゃなくて、『血の涙』 しかオファーがなかったから、選べる立場になかったんだよ。当時はいろいろ悪いことが重なって1年くらい仕事もなかった。そこへ飛び込んできたのが 『血の涙』 だった。チャ・スンウォン先輩が出ると言うし、キム・デスン監督だって言うから、役柄なんて見もしないで出演を決めたよ。落ち着いてみたらキャラクターも申し分なかった。もちろん作品も。

記者: 撮り始めたらますます?

ヨンウ: いや。撮影スケジュールの中ほどまでしんどかった。しばらく映画から離れていたせいで基本的な勘も鈍っていたし、作品に向かう態度にも誠実とは言えない部分があった。ドラマの後で映画撮影の現場に来るとどうしても「ドラマよりは余裕をもってじっくり撮れるだろう」と思ってしまう。ドラマほど時間に追われずに演技に集中できると思ったけど、絶対的な時間枠がどんなにあっても作品と監督の特徴によって違うんだな。キム・デスン監督はとても細かくて、スタート当初は本当に辛かった。しばらく現場から遠ざかっていた俳優としてスタッフの信頼を得たいと思うのに、それが難しかったよ。

記者: 現場で気おくれしたのかい?

ヨンウ: それもあるし、不満もあった。心の中では「どうして信用してくれないんだ」「任せてくれればいいのに」と思ってた。『血の涙』 でインタビューを受けたときにも話したけど、キム監督は僕をずいぶん鍛えてくれたよ。監督がこんなことにまで気を配るのかと驚くぐらい細かい人だった。結局、僕がほどよい緊張の中で演じることができるように、場を作ってくださったんだろうね。もしも勝手にやれって言われていたら、「演技なんてこんなもんだ」って、適当に済ませていたかもしれない。


記者: 『血の涙』 は、ジャンルもそうだしプロジェクトの特性上、俳優がとても緊張したんじゃないかな。一方で 『甘殺』 はロマンチック・コメディで、観たとおり気楽にできたのでは?

ヨンウ: 実際、とても楽しくて幸せだったよ。

記者: 周りから信頼が得られたから?

ヨンウ: 違う。『血の涙』 でキム・デスン監督と作業しながら学んだことがたくさんあったから。それを 『甘殺』 のときに余すところなく発揮できたから、とても幸せな気持ちになれたんだ。そういう幸せって、現場で監督と一対一で、作品に対し、シーンに対し、熾烈なほど討論を戦わせて得られるものなんだけど、『甘殺』 では心残りなくやれたような気がする。だけど最近では同じようにできなくてため息が出るよ。体調も悪く、時間に追われてばかりだから一歩先を行くってゆうのが簡単じゃない。

記者: 『甘殺』 のファン・デウというキャラクターはソン・ジェゴン監督をモデルにしたって聞いたけど、そういう討論の中でそうなったの? 僕が見たところ、もともとのパク・ヨンウがああいう人間なんだって思えるほど自然だったよ。

ヨンウ: さあね、僕はとっても神経質な方だよ。

記者: 見た目と違うね。最近はパク・ヨンウが可愛いって大騒ぎだよ。

ヨンウ: 可愛くなんかないさ。『甘殺』 のデウより 『血の涙』 のイングォンに近い面が多いよ。

記者: あ、こわっ。

ヨンウ: 感情の起伏も激しいし、どこへ飛んでいくかわからない性格だよ。

記者: もしかして血液型は?

ヨンウ: 血液型を信じる?

記者: B型の男の場合だけ信じる。

ヨンウ: まさにB型の男だよ。B型の男はどんな性格だって?

記者: みんな言ってるとおり、気が短くて利己的。

ヨンウ: そういう面はあるな。どこに飛ぶかわからない性格だけど、少なくとも社会に出てから知り合った人たちに失礼にあたるようなことはしなかったと思う。育った環境のせいだろうな。礼儀道徳の重要性を徹底的に教えられたから。少々腹が立っても顔には出さないよ。両親には感謝するね。

記者: 本当の性格はよく知らないが、どこに飛ぶかわからないっていうのは説得力があるね。『血の涙』 の次に 『甘殺』 みたいな作品をやるなんて想像もできなかったよ。もちろん、特別出演した 『ナンパの定石』 もあったけど。

ヨンウ: 『血の涙』 の後、重厚で強靭なイメージの役がたくさん来るのかと思ったら違った。正直に言うと、それほどたくさんシナリオが回ってきたわけでもなくてガッカリしたんだ(笑)。とにかく、『甘殺』 のシナリオが届いたので読んでみたら、「この監督、ホントに 『血の涙』 見たのか?」と思うほど突拍子もなかった。後で聞いてみたら当然見たよって言いながら、「だからよけいに、ぜひやってほしいと思ったんだ」って返事だったのが嬉しかった。

記者: 『甘殺』 は洗練された映画とは言えないけど、姿勢が新しいしクールだよね。既存のロマンティック・コメディーでは見られなかった登場人物が印象的だった。ホ・ジノ監督のデビュー作 『八月のクリスマス』 に登場したチョンウォンというキャラクターとハン・ソッキュという新進のロマンス俳優が出会ったようなもんだ。『甘殺』 でのデウとパク・ヨンウも、そういう意義を残したと思うよ。最近はタフガイばかりが目立っているから、ああいうスタイルが余計に印象的だったんだろうね。

ヨンウ: 俳優は評価とか意義とかを予想して演技なんてしないよ。作品と役柄が気に入れば、ただ一生懸命演じるだけ。評価は評論家や記者、それに観客がしてくれるんだ。『甘殺』 が高く評価されて、僕にも過分な賞賛の言葉が送られてくるけど、気持ちとしては言葉を慎みたいね。つまるところ映画は監督の芸術なんだから。観客にこれだけ指示されるのはとても幸せなことだしありがたいけど、僕はどうこういう立場にいないよ。
記者: そういう意味で 『ホロビッツ』 のわざとらしくよく笑う、ピアノ教師ジスに片想いするピザ屋の店長クァンホの役は、『甘殺』 の勢いを借りて生きた演技になったところがあるよね。ジスからすればダニじゃん。(しつこくつきまとう人のことを韓国語で ダニのようだ と言います。慣用句ですので、おそらく日本人が衝撃を受けるほどひどい意味はありません ^^;;;) でも、先にデウを見て知っているせいか、クァンホの率直で善良なイメージが際立ったよね。

ヨンウ: 僕からするとラッキーだったね。言われたとおり、恩恵にもあずかってる気がする。だけどそういったことが、あらかじめ計算できたり、予定通りに起こるもんじゃないってことだよ。何より大事な原則は、どんな役柄であろうと、観客が拒否感を覚えるような演技はしちゃいけないってことさ。拒否感を感じないというのは、俳優が役作りに努力したな、自然な演技ができてるな、そういう信頼を持ってもらえるってことなんだ。だからってこの先も、『甘殺』 や 『ホロビッツ』 のような、朗らかで楽しい役ばかり続けてやればいつでも観客に支持してもらえるとは限らない。観客に飽きられる前に変身すればいいのかというと、そうでもない。よく似た役か、違った役かが重要なのではなく、観客がその人物を通して映画にのめり込むことができれば、その俳優は支持されるだろう。コメディーに出て好評を得た俳優はスリラーではウケない、というのでなく、スリラーを演じたときにコメディーのときほど吸引力を発揮できなければそっぽを向かれるってことだ。作品がよほどひどい出来でない限りは、吸引力は俳優の責任だよ。

記者: 『ホロビッツ』 は、人気急上昇中の男優がぜひともと言ってやるような作品じゃないのに。

ヨンウ: 正直言って、『ホロビッツ』 は僕が主導する作品じゃない。格好をつけたくて出演したのじゃなく、作品が気に入ったから出演を決めたんだ。個人的に、演技の上手い俳優より、良い作品にたくさん出会えた俳優が長く残ると思ってる。そういう考えから出演した作品なんだ。必死だったというより楽しみながら撮ったよ(笑)

記者: NAVER(検索サイト)で見たら特技がピアノだって書かれていたからピアノを弾くために出演したのかと思った(笑)

ヨンウ: すっかり忘れてるよ(笑)

記者: それでも全く触らないわけじゃないだろう? たまには弾くんだろ?

ヨンウ: ほんのたまに。母が音楽教師だから昔から聴くのは好きなんだ。映画を観ても、音楽がよければ幸せな気分になる。音楽映画のファンとして、これまで聴いてきた映画音楽に物足りなさを感じていたんだけど、『ホロビッツ』 のシナリオを読んだときは、じつに練られた作品だなと感じたんだ。とてもリラックスして楽しみながら撮影できた映画だよ。試写会での反応には感動的だという評が多くてホッとしたよ。

記者: 今年はナイスな滑り出しだね。これまであまり運がなかったけど(笑)

ヨンウ: 結局は時間がすべて解決してくれるんだね(笑)

記者: 『MUSA』 では登場シーンが大幅にカットされ、『スタントマン』 は途中で中止になってしまったよね。あれだけ熱意を注いだ作品が途中でダメになるって、俳優としてどうなの?

ヨンウ: どういえばいいかな。他の俳優も経験することだろうけど、経験した者でないとわからないよ。当時はひどく傷ついたね。30から32歳にかけて、僕にはとても重要な時期だった。たったひとつの作品にかけたのに、それがダメになったんだからね。初めて俳優やめようかと思ったよ。

記者: 撮影したシーンを覚えてる?

ヨンウ: もちろん覚えてるさ。だけど俳優としては、どんどん次の作品に集中していかないといけないから、忘れないとね。あの作品に対する愛情は冷めてないけどね。

記者: 製作費不足で撮影が中断してからも、宿所を離れなかったと聞いたよ。どうして出て行かなかったの?

ヨンウ: 出られなかったんじゃなくて、居続けたかったんだ。他にすることもなかったし、お気に入りの作品が目の前にあって、他に入ってくる仕事もなくて、悔しいけど、監督は部屋の隅で花札やってるし、俳優が一人でも部屋に残っていれば元気づけられるような気もして、だからそのまま残ってたんだ。

記者: 二浪して映画科に入って、3度目の正直でタレント試験に合格。途中でポシャッた映画もあるのに、ついにここまで来た。

ヨンウ: 厳しいけどね、今は幸せだよ。

記者: 作品の数ばかりじゃなく、演技の麺でも<今年のファン・ジョンミン>になってくれることを期待するよ(笑)


(訳文文責:ハギ)



原文はこちらのブログにも掲載されています→ http://blog.daum.net/doldari71/8538226