「期待してください。パク・ヨンウ、役者人生第二幕の始まりです!」
と自信満々に宣言されたとおり、本当に何か大きなものがふっきれたようですね
ここ最近、次々とネットに流れてくる映像のどれもこれも、本当にいい表情をしておられます
携帯の待ち受けはどれにしようか PCの壁紙にはどの写真を使おうか
決めかねて眺めているうちに一日が過ぎてゆくかんじです
この記事のお写真もとぉっても素敵 コメントも爽快なので見過ごすわけにはいきまっせん
-STAR NEWS 2014年11月20日-

「最近、何を根拠に自信満々なのかって聞かれます」
一時は、何もできないと思えるほど深いスランプに陥ったことがあった。
辛い辛いトンネルの中で映画 『春』 に出会い、それを起点にパク・ヨンウは変わった。
周りが止めに入るぐらい自身に満ち溢れ、何でもできるってことを、小さな実践を通して体で覚えた。
彼が主人公ジュングとして出演した 『春』 は、死期が近づき作品に対する熱意も、作品に対する情熱も失ったジュングと、そんな彼を献身的に支える妻ジョンスク、貧困と暴力の中であえぎあえぎ生きているところをジョンスクの提案でジュングのヌードモデルとなったミンギョンの物語を、美しい風光の中に収めた。
彫刻家とヌードモデル、と聞くと、扇情的なストーリーかと思いがちだが、『春』 は3人が互いの痛みを和らげあう過程を淡々と描いた。
「最初は僕のファンクラブにも反対されました(笑) ありふれた痴情、不倫の映画じゃないかと思ったのでしょう。そんな心配は無用だと、メールで回答した記憶があります。そんな作品だったなら、最初から絶対に引き受けなかったでしょう。もともと 『春』 はそんなところを出発点にしていませんでした」
撮影を終えても、劇場公開は保証されていなかった。役者同士の間でも「意味のある作品を作ったのだから保険だと思おう」と決意した。
そんな状況の中、聞こえてきた映画祭招聘と受賞の知らせは、役者たちにとってもスタッフにとっても、得難い補償であった。ミラノ映画祭授賞式に出席するため、出向いたロスの現場で、一層の喜びを実感した。
「意外でした。監督が投げ出さずに編集し、仕上げをしっかりしてくださったおかげです。ロスで行われた授賞式では、上映後に現地の俳優、制作者、プロデューサーたちが握手を求めてきてハグしてくれるのでカーテンコールだけで40分もかかりました。本当に、やりがいを感じた瞬間でした」
海外の映画祭での反応を訊いた。彼らはキム・ソヒョンが演じたジョンスクに注目していたという。伝統的な韓国式家屋を背景にした映像はもちろん、犠牲と信頼を体現するジョンスクの姿が、外国人の持つ東洋的なファンタジーと上手く重なったようだ。
「結局のところ、韓国映画の競争力は韓国的なものにある、ということでしょう。すでにハリウッドも韓国映画もグローバル化したけれども、外国の観客が関心を持ち特別だと感じるのは、あの時代にジョンスクのような、あるいはミンギョンのような女性が存在したのか、ということなんです。それを韓国的でユニークだと思うのでしょう。東洋の女性に対するロマンやファンタジーがあるみたいです(笑)」
今では笑いながら 『春』 の封切りに期待しているが、まったく意欲を失ってしまった時期もあった。まるで映画の中のジュングさながら。直接の原因ではないが、『春』 を撮ったことで、彼の中に小さな変化が生まれた。
「シナリオを受け取ったのは、<役者として最後なんじゃないか?これ以上、もうチャンスは来ないんじゃないか?>と思っていた頃でした。この歳になって振り返ってみても、やり遂げてきたことが何もないように思えたんです。虚脱感ばかりで。何もできませんでした。箸を上げる力さえ残っていなかった。帯状疱疹に罹るほどでしたからね。そんな頃に 『春』 のシナリオを受け取ったんです。撮影が終わる頃までも、すっかり元気になったとは言えませんでしたが、数か月経って、考えが変わる時期を迎えました。おそらく 『春』 を撮りながら少しずつ変化していたんでしょうね」
「『春』 の撮影が終わって、7-8か月何もしませんでしたが、なぜかこの先、生涯にわたってチャンスが転がっているように思えるんです。周りは、彼女もいないくせに何してるんだと言いますが、どういうわけか気分もいいし、老いて死ぬまでずうっとチャンスは続くようで(笑)。変わったことがあるとすれば、実践です。ブラッド・ピットみたいな腹筋になればいいなと思って実際にやってみました。ドラムが上手くなれば嬉しいと思って死ぬほど練習もしました。実際に行動して成果が積み上がってきたので、とても大きな自信になったのです」
『春』 に続いてSBSドラマ 『こいつ』 で視聴者の前に登場する予定。
『春』 が自信を回復する起点になったとすれば、『こいつ』 は完璧に生気を取り戻した後、初めて挑戦した作品になるため、また違った意味を持つ。
生活のためと割り切って仕事をしてきた労務士が、ある事件をきっかけに変わっていく過程を描いた 『こいつ』 を通してパク・ヨンウは、『春』 とはまた違ったコミカルな表情も見せてくれる予定だ。
「『こいつ』 の撮影の中で、監督もおっしゃいました。表情がずいぶん変わったと。小さなことの積み重ねが大きな変化をもたらすという確信が持てたので、怖いものがなくなりました。がつがつするのではなく楽しんで、あがくのではなく情熱的に生きていけば人生は楽しいものだという確信。新しい演技(人生)の始まりだと思います。以前は自分の声が嫌いで、わざと声音を変えて演じたこともありましたが、今回の作品では自然に出てくるまま、太ければ太く、細ければ細く、そのまま演じました」
紆余曲折と受賞の喜びを経て、ついに『春』 が公開される。扇情性でも華麗なアクションでも、何かしら刺激的なものに慣らされた観客は、『春』 をどのように受け止めるだろうか。
パク・ヨンウは「『春』 はもう興行成績さえよければすべてにおいて完璧になります」と、飄々と語る。
「出演に反対していたファンクラブの会長は、まだ映画を観ていないそうです。きっと喜んでくれると思います。すでに(反対して)悪かったという反省のメールが来ましたから(笑) 『春』 という映画は、すでに弓から放たれましたから、映画の力で飛んで行かなきゃ。作品のカラーと、差別化という点で確実な作品だと思っています。ドラマとしての完成度ももちろん素晴らしい。その点を評価していただけば、思いもしなかった奇跡が起こるのではないでしょうか?」
(訳文文責:ハギ)
ハギの大好きな<声>が、ご自分ではお嫌いだったなんて!
ブラピのような腹筋?! そのうちお披露目してくださるのかしら??
『春』 の撮影の前に、そんなに悩んでいらしたなんて、、、SNLもクロアチア旅行も、素直に楽しんで
いらっしゃるものとばかり思っていました。。。
今のこの、天真爛漫とも言えるような明るい表情のニムを拝見していると、
確かにこれまでのニムにはどこか影があったような気もしますが。。。
いろいろ考えてしまうし、いろいろ聞いてみたいハギです。
『春』、韓国でもたくさんの人が、その素晴らしさを理解してくださいますように。