2日目の朝。ホテルの周辺を散策。
ホテルの敷地は広く、40分かかると聞いて驚くヨンウニム。
歩き始めるとすぐに、森の香りが二人を包みます。
『となりのトトロ』で、トトロがこんな傘をさしてたよね、とお茶目なニム。
屋久島は雨が多く、この日も少ししぐれ模様だったので、
「降ってきたら僕がこうして、葉っぱをさしかけてあげるよ」ですって。
そんな小さな葉っぱの傘に二人で入ろうと思ったら、思いっきりくっつかないと入れないよ~
少し歩いて、黄色い可憐なお花を発見!
ヨンウニムは、「カレーの香りもするし、ポプラの香りもする、不思議な香りの花」とおっしゃるのに
りなさんは「ただの普通の花の香りよ」ですって ^^;
ニムはちょっとムキになって、もう一度しっかり嗅いで確認されました。
「やっぱり僕にはいろんな香りが感じられるよ」
「下ばっかり見て歩いてたのが、屋久島に来て上ばかり見るので気分がいいわ」
ヨンウさんは?
「聞こえてくる音がいいし、香りもいいし、天気も思ったほど悪くない。
かわいいりなさんもそばに居てくれて、文句なしだね」
二人で森の空を見上げます。
伐採された屋久杉の前で、立ち止まる二人。
伐採された断面に種が落ち、、新しい芽が出て成長を続けています。
この島を取り巻く海水は、一日に何十回も、雨になり、雪になり、この森に降り注ぐのだという。ヨンウさん、知っていますか? この島では、森は海の恋人と言われています。
二人の出会いによって、毎日、この瞬間にも、緑の苔が生まれると言います。
直接、手で苔を感じてみたいと言ったヨンウさんを真似て、苔に触れたとき、
わたしたちの間に、安らかな森の時間が流れていることを感じました。。。
新しい生命の成長を肌で感じたとき、自分の小ささを思い知らされました。
許せないと思ってきた人を、本当に、許さなければならないと、心からそう思いました。
(その3につづく)