日本語字幕放送もされた、とはいえ、ご覧に慣れていないファンも多いと思うこの作品。
とっても素敵なヒーリーング・ムービーなので、ぜひ、多くの人に知ってもらいたいのです。
ハギの拙い解説ですが、おおよその作品イメージだけでも感じ取ってもらえたら、嬉しいです。
日本語字幕が付いたのはテレビで放送された方ですが、
映画用にはずいぶん手を加えて編集されていて、ナレーションなどはずいぶん違います。
こちらでご紹介するのは映画の方ですので、
テレビ放送をご覧になった方は、あれ? と思われるかもしれません。
映画用の方が、さすがにすっきりとまとめ上げられていて、洗練された感が強いです。
BGMは♪ジムノペティ♪
みなさまそれぞれ、お聴きになりながら解説を読んでいただけるとよいかも♡ です^^
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映画は無声の、白黒(青写真?)映像から始まります。
そこへ少しずつ、緑と、光(木漏れ日)が加わり、屋久島の美しさを映し出します。
ニムのナレーションです~
太古に、森があった。
その森に、7200年もの間生きてきた、樹が、ひと株あった。
帰り道はどこも霧が立ち込めていた。
すべての旅程は、記憶のための黙示だ。
つねに時間は記憶を作り、記憶は時間を生み出した。
そのとき、私は旅に出ようと決心した。
今になって思えば、あの旅を決意した理由が、よくわからない。
だが、明確な目的をもった旅など、そうあるものではない。
私は役者として、『カエル少年失踪殺人事件』という映画を撮り終えたばかりで、
ソウルの日常に、少し疲れていた。
その頃、日本にある小さく美しい屋久島と呼ばれる島に、
石器時代から生き続け、縄文杉とよばれる、7200年にもなる樹があるという話を聞いた。
それが多分、あの旅に向かわせた理由だったのだろう。
そして運良く、ひとりの日本人女性が、その島の森へと、私をいざなってくれることになった。
彼女の名前は、高木りなと言った。
映像は、『カエル少年』について、ヨンウニムと監督が意見交換をしている場面に変わります。
お二方とも、とても真剣に、映画について、事件について、犯人について、意見を交換しておられます。
『カエル少年』車中シーンの声を、アテレコされている場面も流れました。
カメラは切り替わって、、、ヨンウニムの到着を楽しみに待つりなさん。
屋久島のすてきな自然、島の風やきれいな鈴の音が、ニムの心にも届くように、森の神様に祈りながら。
日本では、屋久島の森のことを<もののけ姫の森>と呼びます。
この島には、シカの神様や、神秘的な森の精が暮らしていたと言われています。
「ここでヨンウさんが本当に会いたかったものは何なのか? ずっと考えて森を歩きました」
ジムノペティのピアノの旋律はそのままに、
ノートをめくる、疲れた表情のニムと、ソウルの夜景。
ニムのナレーションに戻ります。
島への道は遠かった。波は高く、時折、雨が降った。
船の窓を飛沫が叩く。乗客は静かに待った。
霧のはるか遠くに、島が見えてきた。
島に到着したとき、私は少し疲れていた。
初対面のヨンウニムに会うのに、緊張気味のりなさん。
「カンジャン、コンジャン、コンジャン、ケジャン・・・」
アナウンサーがあごや舌の動きを滑らかにするために行う発声練習や早口言葉のようなものを口にしながら、どんなふうに話しかけようか、考えて待つりなさんです。
そこにやって来られたニム。(むふふ、見慣れたおカバンです^^)
「アンニョンハセヨ? Hi! た・か・ぎ・り・な・・・ さん? さんって呼べばいいですか?女性に対して?」
昨日まで仕事をしていて疲れ気味だと正直に話されるニム。
アテレコのシーンは、旅立ちの前日の映像だったみたいです。
朝、飛行機の中で一緒になった方から、幸運を祈ると贈られた四葉のクローバーを、
プレゼントだと言ってりなさんに手渡すヨンウニム。
「10日間、一緒に旅行するわけですから、一緒に幸せを感じられますように」
「とても美しい方ですね」とりなさんを褒めた後、「僕はもう老けちゃって・・・」と照れるニム。
まずはひとっ風呂浴びて・・・
屋久島の美味を堪能されるわけですが、お箸を持つ前にお祈りから。
1.俳優であることを、ひとまず肩からおろすこと。
2.恨みがましい気持ちを空っぽにすること
3.女性と楽に過ごすこと
4.人とコミュニケーションをとること
5.否定から肯定へ
6.正直になること
7.ストレス解消
8.自然と共感すること
9.多くの人と電話番号の交換をすること
10.すべてのことに成熟すること
11.これらすべてのことについて、毎日少しずつでも祈ること
(10日間の旅行で、ちょっと欲張りすぎな気がするけれど・・・^^)
それぞれ部屋に戻って、寝るまでの時間に、初日の感想を述べられます。
ヨンウさんと、考えていることは似ている、というりなさんと
旅行の間、自分の立てた目標を最大限守ることを誓うニム。
おやすみなさい・・・
(その2につづく)