『春』ってどんな映画になるの? | パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

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電子版 CINE21 より


28日にクランクアップしたらしき映画 『春』

まだほとんど情報が出てこなくてヤキモキしますね。

キャスティング前に公開されたニュース(監督の談話)をご紹介します。

撮影しながら変わっていく部分もたくさんあるとは思いますが、

監督がどんな思いをもって本作に挑戦しようと思われたか、少しわかります。

もともと美術監督をやって来られた方なんですよね^^

(最初に写真見たときパク・シニャンかと思った( ´艸`))


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本能を剥いで欲望を着せる -『春』監督 チョ・グンヒョン-


パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)-CINE21 2013.07.10

かつて天才と呼ばれた彫刻家ジュングは、40代の初めに不治の病に侵され、彫刻も人生も放棄してしまった状態。そんな彼の前に、妻のジョンスクはミンギョンという名の女性をモデルとして連れてくる。


数奇な運命のミンギョンは、ジュングのモデルとして成長していく中で、新たに、生きることに対する希望を抱くようになり、ジュンングもまた、彼女の美しさに惹かれ消えかけていた芸術魂をよみがえらせる。そして、生涯最高の作品<春>を完成させるのだ。


”窓”のような映画があるかと思えば、”鏡”のような映画もある。

前者が監督に世の中を見据える枠になってくれるとすれば、後者は監督にとって一種の自画像を提供する。

チョ・グンヒョン監督のデビュー作『26年』が、前者に近いものだとすれば、2作目となる『春』は後者に近いものとなるだろう。


『春』は、40代初めに不治の病を患ったジュングが、ヌードモデル ミンギョンと出会って生き甲斐を取り戻してゆく過程を描く映画だ。


「最初は、ただ絵画専攻の美術監督出身の監督として監修を引き受けただけだったのですが、あるとき突然ぐいと引き込まれてしまった」

その理由について彼は、「ひとりの芸術家を通して、私の考えを伝えることができるという点が気に入った」と言い、「かつて私が芸術家として夢見ていた人生を思い出させる部分があって、この映画ならどっぷりと浸りながら作れると思った」とも。


彼が最後に明かした本当の理由は、しかし、もっと私的なものであった。

「私が美術専攻の学生として一番可能性にあふれていた1993年、父が脳出血で倒れました。家を守るためには長男である私が夢をあきらめるしかなかったんです。そうして20年が過ぎて、父はもう、年を越すのは無理だろうと思われます。そんな状況で、この映画が特別に感じられるのかもしれません。自分、或いは誰かの病気のために作品を諦めなければならない芸術家。彼が何がしかの突破口を見つけて経験する変化。その瞬間瞬間の芸術家の心理に没頭せずにはいられない」


彼とジュングの違いと言えば、彼の突破口はミンギョンではなく映画だったという事実だけ。

そのようにして彼の<春>は、映画と一緒に訪れた。


『春』の傍点も当然、登場人物の人間関係とドラマに振られるだろう。

チョ・グンヒョン監督がミンギョンを撮る方式に慎重を期す理由もそこにある。


「あらすじを話せばほとんどの人が「彫刻家がモデルと恋に落ちるストーリーか」と訊く。でも、一番大切なのはミンギョンが単純な対象物から人間的な実態に変化していく過程だ。その過程を経ながら、二人の男女が互いに憐憫、人間愛、ついには恋愛感情まで感じるようになるのでしょう。しかし、彼らの欲望は肉体的なものより作品に対する欲望。生に対する欲望と言った方がより近いのです。彼らが、生きることの意味を取り戻してゆきながら、希望という言葉に変わっていく欲望」

その視線の変化を、カメラはどうやって代弁するのだろう。


「撮影監督と、展示するように見せるアングルではなく、実際に見ているアングル重視でいこうと話しました。一般の観客ではなく、作家の視線でミンギョンを撮らなければなりませんが、私たち自身がしっかりした視点を持っていなければブレてしまいますから、試行錯誤しているところです」


同時に、チョ・グンヒョン監督には、ミンギョンと同じぐらいジュングを表現する方法も重要だ。

『春』を一種の、映画という形をした自画像だと感じている彼は、「”芸術家”の内面を歪曲しない映画」となることを願っている。

「”苦悩に満ちた偏屈な芸術家”というイメージは、批評の暴力が生み出した結果物だと考えている。これまで、韓国映画でも、芸術家を間違って捉えた作品が多かった。芸術家の人生も、他の人たちの人生と同じで、生きるのが下手くそだったり不器用だったりするのです。ウディ・アレンの映画の中に出てくる芸術家のように」

だからといって”芸術家”の自意識を表現するつもりは毛頭ない。


「なんだかんだ言っても大衆映画です。私の個人的な事情を前面に出すつもりもないし、美術監督出身だからってジュングの作品世界を必要事情に強調することは、私の好みに合わない。芸術に関する映画だからって、難しくしようとも思わない。パク・ジェドン先生から骨の髄まで染み込むほど習った”民衆とともに”進むマインドを忘れはしません」


人間の本能と欲望を、春の色彩と香りで描き出す『春』は、8月末のクランクインを目標に、キャスティングを進めている。