6月18日に、農政懇話会が開催されました。今回は、筑後市に建設されます県施設の
『園芸ADTEC(アドテック)センターの基本構想』についての説明が行われました。
1.目的
本県主力の園芸農業の更なる収益性向上と環境負荷低減の両立に向け、新技術の開発と普及を実施し、持続的に発展する『稼げる農業』を実現する。
2.果たす役割と取組の方向性
1)収益性を向上させる技術の開発
⚪︎収量や品質の向上を可能にする栽培技術
⚪︎超省力化を実現するロボット技術
⚪︎出荷の地域や期間を拡大延長できる品質保持、輸送の技術など
2)環境負荷を低減する技術の開発
⚪︎環境にやさしい栽培技術
⚪︎変動する気象条件に対応できる栽培技術
⚪︎環境負荷低減につながる包装資材の開発
3)新技術の現場実装の加速化
⚪︎先進的な農業者や最先端の技術開発に取り組む民間企業や大学などと研究開発からの連携
⚪︎農業系以外も含めた多様な主体との連携を強化
⚪︎開発した技術は、速やかに現場へ普及
3.施設計画
1)建設地
⚪︎筑後市に設置
2)整備方法
⚪︎最新のハウス施設や高度な分析機器を整備
⚪︎民間企業等と共同利用する研究室などを整備
⚪︎農業者が先進技術や先端機器の効果を実感できるハウス等の整備
⚪︎効率的かつ快適な研究環境とオフィスセキュリティを確保
3)必要な機能
⚪︎研究機関としての基本的な機能に加え、共同研究者等との連携を強化す機能を付加
4)施設概要
⚪︎研究実験棟
⚪︎研究用ハウス
5)計画上の留意点⚪︎省エネと維持管理コストの低減に配慮
⚪︎耐震性や非常用電源の確保などの安全性、バリアフリーにも配慮
⚪︎周辺の農地や住宅の環境や安全性に配慮
⚪︎再生可能エネルギーや再生水、県産木材を積極的に活用
6)工程計画
⚪︎令和6年度 用地取得、基本設計
⚪︎令和7年度 実施設計、造成設計
⚪︎令和8〜9年度 用地造成、施設整備工事
⚪︎令和9年度 供用開始