沖縄の北部は河川があり、南部には川と呼べるほど大きな水源はあまりない。
それは土壌が関係している・・・
例えば糸満に多い島尻マージと石灰岩。
石灰岩が風化すると島尻マージという土になることはこれまでも何度か書いてきたんだけど、石灰岩や島尻マージは粒子が粗く水を吸い込みやすい性質を持っているんだよね。
なので、石灰岩や島尻マージが多い土壌の地域は、地面に水がしみ込んでしまうので川は形成されにくい。
それとは逆にヤンバルに多い国頭マージ系土壌の土は、粒子が細かく水を吸い込みにくい性質を持っているから河川が発達しやすい。
それはわかっているんだ。
また、南部に多いもう一つの土壌。
泥灰岩とジャーガル。
泥灰岩が風化するとジャーガルという土になる。
泥灰岩やジャーガルはヤンバルの国頭マージみたいに粒子が細かいから水を吸い込みくい。
特に泥灰岩はほとんど水を通さないから、泥灰岩に水が流れ込んでくると水溜りになる。
・・んで、樹木にもジャーガルを好む木や島尻マージや石灰岩を好む木があったりする訳で。
そこでふと思ったんだ。
南部でも川と名称がつく所はいくつかある。
でも石灰岩や島尻マージでは川にはならない。
だから南部地域で川になる場所は泥灰岩やジャーガルの地域のはず。
ということは、地図で川のある地域を調べてみたら、ジャーガル土壌を好む樹木が見つけやすいのではないか?
うん、面白そう♪(*^▽^*)
早速、地図を開いて土壌分布図と比較してみる・・・
まずは報得川から!
南部の糸満市の長い川と言えば報得川しか思い浮かばない!
( ̄□ ̄;)!!
が・・?
Googleマップで調べても報得川が出てこない・・!?
んん?(・・;)
漢字を間違えたのか・・?
まぁ、報得川なんて小学校で習ったっきりだから、きっと漢字もうろ覚えだったんだろう。
そう思って「むくえがわ」で検索してみる。
そしたら・・・
当たってるじゃん・・・( ̄‐ ̄;
ちなみに一番下の
報得川(むくえがわ) -Google
をクリックしたら、マングローブが見られる個人的にチェックした場所として出てきていたよ。
何だよ‥報得川ってGoogleマップに登録されてはいないのかぁ・・・
じゃあ、それなら自分で報得川の場所を出して分布図と照らし合わせてみよう。
解りにくいな・・ちょっと線を引いてみようか・・・
え~っと・・・
うを!?Σ(・ω・ノ)ノ!
ちょっと誤差があるけど、うまいこと石灰岩地域を避けて報得川は流れているのか!!!
そうか・・
それならやっぱり川沿いならばジャーガルを好む樹木が見られてもおかしくはないな。
時間がある時にチェックしてみてもいいかも・・・。
もし仮説が当たっているなら、那覇の国場川も泥灰岩・ジャーガルになるのかな?
ふむ・・・
しかし、泥灰岩・ジャーガルが水を吸い込みにくい土壌であるのなら・・
豊見城や南風原とか・・・
石灰岩よりも泥灰岩・ジャーガルが多い地域では何故河川が発達してないんだろうか・・?
ヤンバルとの比較で考えたら、高い山がないからかなぁ・・・?
中部の西原とか中城辺りは南部より山があって、泥灰岩・ジャーガル地域だけど、河川が発達してるとは言えない。
これはヤンバルの国頭マージとの土壌による違いなのか、それとも
やはりもっと高い山が必要になるのか・・・
地図を見て考えるのもありだけど・・・
実際に行って見てみたいなぁ…
あ~、ヤンバルに行きたい。