あなたを抱きしめる事が出来ないと知った日 | Lovetide

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黒人音楽や歴史に多大な影響を受け
オリジナル300曲超えを制作し
「いつの時代も人の心に寄り添う音楽を」
をテーマに
Lovetideならではの解釈で世に音楽を届けている。

私は現在

 
二児の母です。
 
毎日毎日子供の世話や
 
何やらでてんてこ舞い💦
 
時々嫌になっちゃう‼️
 
でも
 
こんな日が本当は一番幸せなんだと
 
今から5年半前に知りました。
 
 
5年半前
 
 
2012年3月
 
 
私は結婚してすぐにお腹に新しい命を宿しました。
 
 
つわりと闘いながらも幸せで
 
自分の子供に会えることを
 
本当に本当に楽しみにしてました。
 
出産予定日は9/7頃
 
 
父の命日か…と思いながらも
 
だからか余計に待ち遠しい日々でした。
 
 
何度目かの検診で出産を予定した病院に
 
いつもの様に妊婦健診を受けに。
 
この頃妊娠4ヶ月
 
流産の確率もグッと下がる時期で
 
一安心していました。
 
赤ちゃんがどんな様子なのかを
 
楽しみに診察室に入りました。
 
 
 
検査の途中
 
先生が何やら止まっている
 
 
何だろう?
 
電話で上司?っていうのかな?
 
の先生を呼んでいる。
 
10分ほど過ぎて
 
 
その先生がやってきて
 
担当の先生と3人…
 
なんか嫌な予感
 
その上司的な先生が、さっき撮った
 
子宮内のエコー写真を私に見せてきました。
 
胎児が今普通の状態ではないこと
 
「申し訳ないけど、確実に1週間以内に
 
お腹の赤ちゃんは亡くなります」
 
と告げられました。
 
 
確実に?
 
先生は一体何を言ってるんだろう?
 
「説明をするので…」と
 
 
たまたまこの日は主人が付き添っていたので
 
診察室の外で待ってたのを
 
呼び出して来てもらいました。
 
 
そして、キチンとした説明が始まりました。
 
胎児の体は全体に浮腫が出来ていて
 
この状況で助かる子は100%いない
 
との事で
 
次に
 
「諦めてください」
 
と言われましたが
 
 
 
確実に?諦めて?100%?
 
命ってそんな言い切れるほど儚いのか?
 
よくある事だからと特に深刻な顔で話されるわけでもなく
 
その態度に少し頭にきてもいたし
 
いや、絶対諦めないし
 
と思って
 
絶対に生きて生まれて来てくれることしか
 
信じてませんでした。
 
 
なんとか治療出来ないものか調べたり
 
問い合わせたりしたけど
 
妊娠22週を過ぎてないとダメとの事で
 
 
 
1週間祈る事しか出来なかったのを覚えています。
 
 
その時にちょうど書いていた曲がありました。
 
 
歌い出しは
 
I guess you are my glint of my life that's why I keep moving forward
 
私が前へ動き続けられるのは、あなたが私の人生にとって光だから
 
 
そう、妊娠した時に
 
宿った命は私にとって光で、何があっても前を向いてこれからは進もうと決めたので
 
 
そう書き出しました。
 
まさか、こうなるとは想ってなかったから。
 
そして、1週間後の検診で
 
私の祈りは果たしてどうなかったかといえば
 
 
無情にも届きませんでした。
 
妊娠12週を過ぎていたので
 
分娩で出産してから火葬
 
というかなり辛い経験をしなければいけなくなって
 
それまでに数日時間があったので
 
 
この曲の続きを書いて録音まで終わらせました。
 
お腹に亡骸を抱えている不思議な状況
 
でもまだ一緒にいるうちに…と。
 
1番の歌詞はそのまま変えずに
 
2番ではまたいつかこの世界に戻って来ることを
 
想って書きました。
 
動画の説明欄に歌詞と和訳を載せてます。
 
 
 
いま思えば
 
つわりが酷かったんですけど
 
ある日ピタッと無くなった。
 
 
きっとあの瞬間に神様の元へ還ったんだろうな
 
 
そう思うと
 
体ってなんて不思議なんだろう。
 
少しの間だったけど
 
一緒に居られてとっても幸せだった。
 
 
とっても小さい赤ちゃんでしたけど
 
本当に可愛かった。
 
あの頃、沢山の人に迷惑を掛けたと思います。
 
 
暫くは立ち直れなかったし
 
 
素直に誰かの出産を喜べなかった。
 
人に会うのも避けてたし。
 
でも、あの経験をさせてもらったから
 
命がどれだけ奇跡かを教えられて
 
生まれて来ること自体が
 
とんでもない奇跡だって知って
 
自分の生涯を持って
 
命について
 
伝えていきたい
 
経験させてもらって教えてもらったことだから
 
伝えなきゃいけない
 
伝えろと言われてるんだと思います。
 
生まれ、生きている奇跡の中
 
私やあなたにだけ出来る事
 
それはかならず誰にでも一つはあるんだと感じています。