人の命の重み | お一人様でHBOCで2度の乳がんを体験しました

お一人様でHBOCで2度の乳がんを体験しました

36歳、海外就労中に最初の乳がんに。
7年後、43歳で逆側の胸が新たに乳癌に。
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と診断されました。

闘病ブログの途中ですが、なんだか気持ちが治まらないので書きます。



昨日、職場で隣の席だった上司が不慮の事故で亡くなられました。



どこにも敵を作らない愛されキャラで、仕事にも熱心かつとても優秀で、これからチームを引っ張っていくという、正にこれから大活躍される方でした。



前日も和気あいあいと笑顔で接していたため、思い出されるのはその柔和な笑顔と語り口だけです。



まだ三十代、2人のお子さんもまだ小さく、ご家族のご心痛を想うと、この神様の理不尽さに何とも言葉に言い尽くせない感情を抱きます。



これまでも、これからも、たくさんの人々を救うはずだった方の命がこうも簡単にもぎ取られ、かたや私は2度もがんになりながらピンピンと生き延びている。守らなければならない子供もいないのに。自虐的になるわけではないけど、何故なんだろうと感じてしまいます。



今の今まで、自分の身近な人が闘病ではなく、ある日突然天国へ旅立ってしまった経験がないからこんなにズシンと来るのかな。



がんは死への心の準備が自分も周りも出来るから、その点だけは恵まれていると思う。



人の命の重みは計り知れないのに、こんなに簡単にひゅっといなくなってしまうんだな、昨日まであった命が。



神様がいらっしゃるなら、理不尽過ぎます。