アンディ・マレー:聖火走者としてウィンブルドン帰還! | マレー・ファン@ラブテニスワールド

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英国テニス・ナンバーワン選手のアンディ・マレーを応援しながら、
ロンドンでの暮らしを綴るブログです♪
マレーがついに2012年ロンドン五輪で金&銀メダリストとなりました。
一緒に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!

いよいよ聖火リレーがロンドンのオリンピックパークに近づいてきました。
昨日はアンディ・マレーがウィンブルドンに聖火走者として到達!


五輪の聖火を掲げてウィンブルドンのセンターコートに再び
戻ったことは
本当に楽しかったようで、笑顔が隠しきれません。

「ウィンブルドンのトンネルに入ったとき天井に火をつけそうになった」
とジョークまで飛ばしています。

↓「火をつけそうになった」マレーの明るい笑顔!
と、すっかり笑顔の戻ったマレーですが、ここまでには辛い道のりが
ありました。

ウィンブルドン決勝の二日後、BBCの人気風刺番組『Mock The Week』に
観客として参加。

これはその週にあった出来事を、イギリス独特のブラックユーモアで
風刺する人気番組ですが、英国人74年ぶりウィンブルドン決勝進出も
引き合いに出され、マレーはガールフレンドのキムと一緒に大笑い。


そのときは決勝後初めての笑顔が見れてちょっとほっとして、
そのことを記事にしようと思っていた矢先に、マレー一人で
見に行った友人のデビッド・ヘイのボクシングの試合を見て…

再びがくーん。


ヘイは「アンディに笑顔を取り戻すために勝つ!」と宣言して試合に
臨みましたが、マレーが現れたとたんに会場中がブーイングの嵐

ちょっと~っ!いくらボクシングの席だからといって、友達を
応援しにきたマレーをほっといてよ~っ!

と私はガクーン、と落ち込みました。

ヘイのKO勝ちだったものの、あの会場の物々しい雰囲気では
マレーは笑顔を見せるどころではありませんでした。


また突如国民中の注目の的となったため、パパラッチからはお寿司を
買っている姿まで追いかけられたり…

でも実際には、マレーはウィンブルドン決勝の敗北の辛さを

どのように乗り越えたのでしょうか?

「僕はとにかく何度も泣いた。これがまず僕のしたことだ。


 そのあとは、とにかく自分の気持ちをほかの事に
 向けることに専念した。

 ゴーカートをしたり、コメディを見に行ったり、バタシー
 ドッグホーム(←これについてはのちほど)を訪れたりね。

 それから再びトレーニングを始めたんだ。
 つまり、これで過去のことを考えるのをやめ、未来に
 自分の気持ちを集中させることにしたわけなんだ」

またウィンブルドン決勝の二日後にセンターコートに戻ったことも、
立ち直るための過程の一つでした。

「バッグを何個か置きっぱなしだったので取りに行ったんだ。
 そのときセンターコートに戻り、しばらく一人でただ座って
 いろいろと考えた。

 試合のことを少しずつ振り返ったあと、今度はオリンピックは
 どんな風になるだろうとあれこれ想像したんだ。

 会場は大会のあとすっかり様変わりしていた。ロンドン2012の
 垂れ幕がコート中に張り巡らされていて、紫で覆われて
 まったく違う雰囲気となっていた。

 このことによって、僕の心が先のことに目を向けられるように
 なったんだ。

 ウィンブルドン決勝は非常に辛い敗北だった。
 数日間は立ち直れなかった。思った以上に苦しんだよ。

 でもここ数日というもの、練習は順調だよ。僕の周囲の
 みんなが助けてくれて前向きに進んでいる。
 もちろん五輪が間近に迫っているし、いい試合をするためには
 とにかくすぐに立ち直られなければならなかったからね。


 北京五輪ではいい試合ができなかった。一回戦で負けて
 とても悔しい思いをしたから、今度こそはチャンスを
 逃したくないんだ。

 準備を万全に整え、メダルを勝ち取るための最高の
 チャンスを作ることを目指している」


ということで、苦しい日々を乗り越え、今回の聖火リレーの
マレーのすがすがしい笑顔を見ることができて…



本当に嬉しいです!!!


先日開かれたテニスGB五輪チームの記者会見でも、マレーは
こんな風にジョークを飛ばしました。

「僕はよく笑うよ。ただ君たちの前で笑わないだけだ。
 だって君たちの質問のほとんどは面白くないからね」


マレーは以前から「無愛想で笑わない」と誤解されていますが
ブログでもお話してきているように、実はブラックジョーク大好き。
レンドルのドライなユーモアのセンスとぴったり息が合うのも
そのおかげです。

「僕はコメディーショーやスタンドアップコメディを
 しょっちゅう見に行くんだ。
 笑うことこそが、いろんなことを乗り越える最良の薬と
 なっているよ」


いよいよ木曜日は五輪テニス・ドローの発表!


GBチームには、マレーの他に兄のジェイミー、エレーナ・バルタチャ
アン・キオサボング、ローラ・ロブソン、ヘザー・ワトソン、
ロス・ハッチンス、コリン・フレミング
など、普段から仲がよく
結束力の強い仲間が揃っています。

ただドローにより、テニスGBチームが金曜日の開会式に誰が
参加できるかが決まってしまいます。

というのも、次の日土曜日からテニスの一回戦開始。
もし朝や昼間の試合に当たると、前夜遅くまで行なわれる開会式を
逃さなければならないからです。

もちろんホスト国の選手として、自国での五輪開会式に
出席したいのは当然!
ましてやイギリスNo.1のマレーが出席しないわけはありません。

これらのことを配慮すると、マレーの一回戦はおそらく
土曜日の夕方または日曜日になると予想しています。

***

冒頭でマレーのインタビューに出てきたバタシードッグ&キャット
ホーム
は、ロンドンにある有名な犬猫などの動物保護センターです。

動物愛護団体の努力により、現在イギリスでは、ハムスターや
鳥などの小動物を除き、ペットショップで犬や猫を見かけることは
ぐっと減りました。
なのでペットを責任をもって飼いたいと思う人は、ブリーダーや
保護センターを通してペットを探すのが常です。

現在マレーは2匹のボーダーテリア犬、マギーメイラスティ
飼っていますが、今回ホームを訪れたときもボーダーテリア犬の
一匹が非常に気に入ったようで、3匹目が加わるかも…?


マレーの聖火に感動するマギーメイとラスティ♪

マギーメイとラスティ


***

日曜日はツール・ド・フランスでイギリス勢が歴史を塗り替える
記録を作り、イギリス国内に大熱狂が起こりました。

109年ぶりに英国ブラッドリー・ウィギンズが総合1位で優勝!

ウィギンズ優勝


さらに総合2位もこれまた英国クリストファー・フルーム、そして
ステージ1位は英国マーク・カベンディッシュと、表彰台を
Skyチームのイギリス勢が総なめ!

3週間に渡る過酷レースのゴールが間近に迫ったシャンゼリゼの
最終ラップでは、ウィギンズがスプリンターのカベンディッシュを
先導してゴールに最適なポジションを確保。

もちろんウィギンズの総合優勝、そしてシャンゼリゼの最後ステージを
カベンディッシュが優勝してゴールを飾れば、これぞイギリスにとっては
夢物語です。

Skyチームと先頭選手たちからの距離が20秒、15秒、10秒と縮まっていき、
国民が手に汗握る中、ついにカベンディッシュがゴールぎりぎりになって
強烈なラストスパート!

信じたくても信じられないような、夢の勝利を果しました。

私は自転車レースのエキスパートではありませんが、これほど
ぞくぞくしたことはいまだかつてありません。
(↑この気持ちを何としてもマレー優勝で味わいたい!!)

それにしても自転車選手たちのスタミナは並ではありませんね。
3週間ほとんど休みなしでレースしたあとだというのに、今週末は
いよいよオリンピック。

私も土曜日は家の前で彼らのレースが見られるので楽しみです!

***

さてここ数日、ロンドンではやっと夏らしい素晴らしい晴天が
続いてます。

街中で見かける五輪ボランティアたちの会話を聞いていると、
誰もがプライドに溢れて生き生きとしていて、こちらも
ワクワクせずにはいられません。

金曜日の五輪開幕当日、イギリス中の鐘とベルが鳴らされます。

これはビッグベン、船、教会のみならず、ベルさえあれば国民が
誰でも参加できるので、イギリス中に鐘が鳴り響く全国規模の
壮大なイベントとなります。

そして夜9時からは、いよいよロンドン2012五輪開会式

トレインスポッティングやスラムドッグ$ミリオネアで知られる
英映画監督のダニー・ボイルが、芸術監督として
1万5千人のパフォーマーと2千7百万ポンド(約32億円)の予算を
投入し、スケールの壮大な開会式を予定しています。

私の友人たちも何人かが開会式のセレモニーのパフォーマーとして
参加しますが、内容はすべて秘密です。


さてこれからリハビリなので時間切れ!

先延ばしになっているマレーの特集記事ですが、五輪ニュースが
続々と続きそうなので、もしや五輪開催後になるかも…。
でも合間を見てはじっくりと書き上げていきます!